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平成史 台風③ 平成11年18号 熊本県不知火町を襲った高潮

ウェザーニュース / 2019年2月20日 6時0分

ウェザーニュース

平成11年台風18号は沖縄の南海上で発生。発達しながら九州をめがけて北上を続け、9月24日に強い勢力で熊本県北部に上陸しました。上陸時の中心気圧は950hPaでした。

上陸時の中心気圧が低かったことに加え、台風の進路が八代海のすぐ西側を沿うような形になって、「吸い上げ効果」「吹き寄せ効果」が顕著に現れ、熊本県宇城市三角の潮位観測では24日6時に通常より約70cm高くなりました。

高潮のピークが満潮時刻(8時9分)に近かったことや、大潮で元々の潮位が高かったことが加わり、海水が護岸を越水して不知火町(現在の宇城市)に流れ込みました。多くの家屋が浸水し、不知火町だけで12人の方が亡くなっています。

高潮は被害が大きく広範囲に及ぶ

高潮は平成30年台風21号による関西国際空港の被害や、平成25年台風30号によるフィリピン・レイテ島の被害など、頻度は低いものの発生した場合は大災害に繋がります。
特に沿岸部では台風の接近時、暴風や大雨だけでなく、高潮のリスクもしっかりと考えて、避難行動等を行う必要があります。

竜巻の発生も

また、この台風で大きなインパクトを与えたのが豊橋市での竜巻の発生です。
竜巻の規模を表す藤田スケールでF3と、日本で発生した竜巻としては最大規模のひとつ。市街地を通過したため住宅被害は一部損壊を含めると2000棟以上に及び、負傷者は415人に達しました。
台風接近時の竜巻の危険性を知らしめる事例ともなっています。


2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。

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