平成史 台風⑥ 平成23年台風12号 2000mmの雨で深層崩壊 土砂ダムの出現
ウェザーニュース / 2019年2月23日 11時0分
平成23年の台風12号は最盛期の最大風速が25m/sと台風としてはそれほど強いものではありませんでした。
一方で、強風域が直径1000km以上と大型であり、日本の南の海上をゆっくりと北上したことで長時間に渡って日本付近に湿った空気が流れ込み、記録的な大雨となりました。
8月30日から9月5日までの一週間で奈良県上北山村で1814.5mm、三重県大台町で1630.0mmを観測するなど、年間雨量の半分~6割に及ぶ豪雨となり、気象庁による解析雨量では2000mmを超える雨が降ったと見られています。
(参考:東京の年間降水量1528.8mm)
大雨により「深層崩壊」が頻発
土砂崩れで大きくえぐれた山の斜面
大量の雨が地中に染み込んだ影響で、紀伊半島では大規模な土砂災害に見舞われました。
特徴的だったのが「深層崩壊」が頻発した点です。表土の部分が流れ落ちる表層崩壊に比べ、基盤から崩れる深層崩壊は流出する土砂の量が桁違いに多くなります。
2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。
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