平成史 災害④ 平成16年 新潟県中越地震
ウェザーニュース / 2019年3月3日 12時0分
平成16年10月23日の17時56分、豪雪地帯で知らせる新潟県中越地方を激しい揺れが襲いました。M6.8、深さ13kmの直下型地震が発生して、小千谷市などで震度6強を観測。
その後の調査で停電で通信が途絶えていた川口町(当時)の震度計が震度7の揺れを捉えていたことが判明し、計測震度による初めての震度7の地震となりました。(阪神淡路大震災は現地調査により震度7を適用)
新幹線開業以来、初の脱線事故に
激しい揺れによる建物の倒壊や土砂崩れなどで46人の方が亡くなりました。
また、走行中の上越新幹線が地震によって脱線。他の新幹線を含め開業以来初の脱線事故となりました。
相次ぐ余震でエコノミークラス症候群が問題に
新潟県中越地震の大きな特徴は余震の多さでした。本震の後、2時間の間に震度6強が2回、震度6弱が1回発生。さらに4日後にもM6.1、最大震度6弱の激しい余震が相次ぎました。さらに小さい余震を含めると、近年の地震では圧倒的な多さです。
相次ぐ余震で自宅に留まることを避け、車で寝泊まりすることによってエコノミークラス症候群を発症するケースも目立ちました。揺れの大きかったエリアが山間部で高齢者の割合が高かったことも含め、地震後の避難生活のあり方に大きな課題を突きつけた地震でもあります。
2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。
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