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「乳酸菌」が花粉症に効く!? 効果的な摂取方法とは

ウェザーニュース / 2019年3月16日 10時30分

ウェザーニュース

春の悩みのタネ、花粉症。マスクやメガネから薬物療法まで、さまざまな対策がありますが、食事療法を取り入れる方も少なくありません。

女性の5人に2人は食べ物での花粉対策

ウェザーニュースが2019年3月14日〜15日に行った独自調査によると、花粉症の方の29%は食事での対策をとっていると判明。中でも、女性は41%と、男性に比べて18ポイントも感心が高いことが分かりました。(8542人の回答を分析)

花粉症に対する食事療法の中で、近年注目されているのが乳酸菌などのプロバイオティクス(生体調節機能をもつ微生物)により症状を軽減する方法です。長年にわたり食品免疫学および食品による疾病予防学を研究してきた、元・信州大学教授の保井久子(やすい・ひさこ)先生に、乳酸菌の効果的な摂取方法を伺いました。

乳酸菌の効果的な摂取方法3選

1. 機能性食品の活用

まず考えられるのは、花粉症などアレルギーへの効果が科学的に証明されている商品を選ぶこと。特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品などがあります。「機能性食品のよいところは、有用な菌を量的に多く摂れることです」(保井先生)
プロバイオティクスは乳酸菌だけではありません。同じく細菌のビフィズス菌のほか、パンやお酒をつくるときに使われる酵母、納豆菌などの枯草菌といったものがあり、過敏になっている状態を整えることで花粉症やアトピー性皮膚炎、アレルギー性下痢症などに有効なことがわかってきています。自分の摂りやすいものを探してみるとよいでしょう。

保井先生らの研究により選抜された乳酸菌Sn26で、豆乳を発酵させた食品・飲料。
「『鼻のムズムズ感などがなくなった』など好評で、リピーターも多くいます。すんき漬けだと春先には商品がなくなってしまうのですが、こちらは1年を通じてご提供できます」(おんたけ有機合同会社スタッフ・丸田さん)

2000種類以上の納豆菌の中から特に免疫への機能性の高い種類を選び、つくられた納豆。タレにも免疫機能を高めるシールド乳酸菌が配合されている。花粉症患者が「S-903納豆菌」を10週間摂取したところ、鼻炎症状やくしゃみの緩和などの効果が見られた。

2. 漬物・味噌・納豆などを食す

もう一つ有効なのは、日本の伝統的な発酵食品を食べること。すんき漬けをはじめとする漬物のほか、味噌や納豆などを摂取する方法です。「一般的な食品から摂る場合、菌の種類や含まれる量にはバラつきがあります。しかし、日本の伝統的な発酵食品には非常に多くの種類の菌が含まれていますし、長年の摂取経験から安全性が保証されています。おいしいのも利点ですね」(保井先生)

3. 乳酸菌を定期的に摂取する

乳酸菌を含む食品は、花粉症の症状が出たら食べるのではなく、定期的に摂るのがいいでしょう。
前述したように、乳酸菌はアレルギー反応を花粉症のメカニズムの早い段階で抑えるため、症状発症ギリギリの段階で抑える薬に比べ効果がゆるやかに現れる特徴があります。機能性食品でも乳酸菌を多く含む食品でも、それらを食べ続けることで、体質改善をしていくのがオススメです。

参考資料など

SORA 2017年 3月号

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