この春、気象病に注意したい理由とは?

ウェザーニュース / 2019年3月19日 6時25分

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「頭が痛い」「眠くてたまらない」、その不調は気象病かもしれません。この冬の天気が、私たちの体にも影響しているといいます。

春がツライ人は気象病!?

春は新入学や異動など生活環境の変化が多い季節です。不調を感じながらも、「疲れているだけ」「今は気を使う時期だから」など、見過ごしてはいないでしょうか。

「春は、頭痛やダルさ、ひどい眠気に悩まされ、受診する患者さんが少なくありません。不調のもとは気象病かもしれません」と、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生は言います。

気象病とは、天気の変化にともなって、頭痛やめまい、関節痛、むくみ、イライラなど様々な不調や病気が出るものです。天気が変わるとき、気温や湿度、気圧が変化しますが、それが体のストレスとなり、自律神経が乱れることで引き起こされます。

春は気温や気圧が変わりやすく、気づかぬうちに体に負担がかかっています。さらに、この春は例年より注意が必要な理由があります。

寒暖差、気圧変化、乾燥のトリプルパンチ

「今冬は北日本を除く各エリアで暖冬となり、平均気温も平年を上回るエリアが多くありました。一方で、記録的な寒波が襲来するなど、寒暖差の激しい冬でもありました。私の患者さんでも、急激な冷え込みから症状が悪化したという人も多かったのです」(佐藤先生)

寒波によって、寒暖差以外の問題も出てきます。

「気圧の変動も大きかったのです。低気圧が通常の台風並みのサイズになることもありました。しかも、台風なら遠い南方の海上で発生し徐々に近づいてきますが、冬の低気圧は日本海で発生するので、気圧変化が急です。体が対応しきれなかったことが考えられます」(佐藤先生)

また、関東を中心に長期間続いた空気の乾燥も拍車をかけました。

「乾燥が続くと、呼吸器などにダメージを与えます。今冬のインフルエンザの大流行の一因でしょう」(佐藤先生)

冬が終わったからといって、安心できるわけではありません。

「肌荒れひとつ取っても、化粧水をつけてすぐには治るわけではありませんよね。まだ冬のダメージを体が修復しきれていないと考えられます」(佐藤先生)

これまで天気による不調がなかった人も、今年は少し注意した方がよいようです。

【春の気象病チェックリスト】
・春になって、何となく調子が悪い
・朝晩の冷え込みが苦手。冷え性だ
・季節の変わり目に風邪をひく
・雨が降りそうな気配がわかる
・乗り物酔いしやすい。あるいは、高いところが苦手
・耳鳴りがしやすい。耳抜きが苦手
・事故やスポーツなどで、身体のどこかを痛めたことがある
・ストレスが多い

これらの項目に2つ以上当てはまるようなら、気象病のリスクが高いといえます。春は、暖かくなったかと思うと急に寒さがぶりかえしたりと、寒暖差が一層強まります。

「こまめに服装を調節したり、適切な空調を使用するなど対策を考えましょう。すでに自覚のある人は、血流をよくして自律神経を整える耳マッサージもオススメです。もちろん、十分な睡眠を取る、ストレスを溜めない、体を動かすといった生活の基本を守ることも重要です」(佐藤先生)

体調不良になる前に、ケアしていきたいものです。

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