平成史 用語③ 平成19年 緊急地震速報が開始
ウェザーニュース / 2019年3月20日 6時40分
地震の大きな揺れの前に発表される緊急地震速報。今ではすっかり定着したこの仕組は平成16年から試験運用が開始されました。その結果を踏まえ、平成19年10月1日から本運用が開始されています。
緊急地震速報は地震波よりも電気信号が早く伝わることを利用し、震源近くで観測した揺れの情報から地震の大きさを推定、その後に揺れが予想される地域に強い揺れが来ることを事前に伝える仕組みです。
ただ、地震波と電気信号の速度差を利用しているため、震源からの距離が近いと速報と揺れがほぼ同時、場合によっては揺れが早く到達する場合があります。平成28年4月に発生した熊本地震のケースでは震度6強以上の揺れがあったエリアは緊急地震速報よりも先に揺れが到達していました。
また、東日本大震災後は多くの余震が多発し、正常に緊急地震速報が発表出来なくなったり、震度計の不具合や同時に起きた別の地震を同一として計算したことによる過大な発表等の事例もありました。それらは適宜、改修を行うことで、日々、緊急地震速報の精度は増してきています。
平成30年には従来の予測手法に加え、「PLUM法」と呼ばれる手法も加え精度向上に努めています。
海溝型を始めとした海底を震源とする地震にその力を発揮する緊急地震速報。改めて仕組みを理解し、有効に活用するようにしましょう。
2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。
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