紫外線を通しにくい日本酒の「瓶の色」 お花見前に知っておきたい豆知識
ウェザーニュース / 2019年3月22日 14時0分
今年もお花見のシーズンがやってきました。おつまみやおにぎり、お酒やお茶などを持って、家族や友人、会社の同僚などと、花を愛(め)でに出かける計画を立てている人も多いでしょう。
日本酒に「紫外線は大敵」
日本の花見には、やっぱり日本酒だよな……。そう思って、日本酒を持って行く人もいるでしょう。
その場合、気をつけるべきことがあります。土曜や日曜など、日中から飲むことを考えている人は、特に注意が必要です。それは、日本酒にとって、紫外線は大敵だということです。
紫外線に当てていない日本酒(左)と、紫外線を当てて変色した日本酒(右)
日本酒は紫外線、特に太陽光を浴びると、数時間程度で変色し、木などが焦げたような、日光臭(にっこうしゅう)というにおいを発してしまうのです。香りが飛んで、風味も落ちてしまいます。
日本酒の瓶にはいろいろな色がある
では、お花見などで、日本酒を紫外線から守るにはどうしたらよいのでしょうか。ポイントは、瓶の色です。日本酒の瓶の色には、茶色や緑色、青色などがあります。実はこれらの瓶の色によって、紫外線の吸収率は異なるのです。
一般的に出回っている日本酒の瓶は、黒っぽい色、茶色、緑色、青色、透明、フロスト加工のものです。
フロスト加工とは、ガラス瓶の表面を加工して、くもりガラス状にすることです。そうして作られた瓶はフロストボトルと呼ばれ、高級感が漂います。
瓶の色によって、紫外線の吸収率が異なる!
これらの瓶を紫外線の吸収率が高い順に並べると、次のようになります。
フロスト加工→透明→青色→緑色→茶色→黒っぽい色。
つまり、フロストボトルが紫外線を最も吸収しやすく、黒っぽい色の瓶が紫外線を最も吸収しにくいのです。フロストボトルがいちばん紫外線を吸収しやすいのは、意外に思う人もいそうですね。
さらにいえば、黒っぽい色の瓶よりも、もっと紫外線を吸収しにくい容器があります。それは紙パックです。
紫外線対策の点から考えると、フロストボトルや透明の瓶に入った日本酒より、紙パックや黒っぽい色、茶色、緑色などの瓶に入った日本酒のほうがよいことになります。
さて、いよいよ本格的なお花見シーズンが到来します。
休みの日ともなれば、昼間から、四号瓶(720ml)や一升瓶(1800ml)を携えて、公園などに繰り出す人も多いでしょう。その際は、瓶の色にも気を配ってみることをおすすめします。
参考資料など
参考書籍/『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』(発行:NPO法人FBO)
写真提供/日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)
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