10連休の「気象病」の防ぎ方
ウェザーニュース / 2019年4月25日 13時0分
季節の変わり目には体調を崩す人が少なくありません。この10連休は寒暖差が大きくなることが予想されています。どのように健康を守ればよいのでしょうか。
自律神経が変調をきたす時期
「春になると、体がだるくなる、頭痛やめまいが出る、耳鳴りがするという人が少なくありません。気温差が大きかったり、低気圧が数日おきに通過したりする時期なので、自律神経が変調をきたすためです」と語るのは、ウェザーニュース気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生です。
春は私たちの体を維持している自律神経が、寒さに耐える冬モードから暑さに負けない夏モードにスイッチする途中です。そのため寒暖差や低気圧の影響を受けると体調を崩すのです。
「春はまた年度が変わり、社会人なら異動や昇進、学生なら入学や進級で環境が大きく変化します。おめでたいことですが、ストレスもかかるため精神的な負担で気象病が悪化する人もいます。心身ともにダメージを受けやすい時期のため、春は苦手という人は意外に多いのです」(佐藤先生)
気温の変化に対応できる服装
春の気象病対策は気温差を馴らすことがポイントになります。
「まだ朝晩の気温が低かったり、日々の最高気温が低い日もあります。気圧の変化に対応するのは難しくても、気温の変化に対応することはできます。脱ぎ着しやすいスプリングコートやカーディガンなどで朝晩は暖かく過ごし、気温が上がる日中は脱いで調節してください」(佐藤先生)
自律神経の機能を高めて気象病を克服する
気象病を克服するには自律神経の機能を高めることです。今の季節は次のような生活習慣を実践するとよいと佐藤先生が言います。
(1)朝食を取る前,起床時に1杯の水を飲む
「水を飲むことで胃腸の神経が適度に刺激され、朝食の消化吸収がよくなり、腸の働きが活性化し、自律神経のバランスを整える効果もあります」(佐藤先生)
(2)手首,足首,胸首の3つの“首”を温める
「3つの“首”を温めることで、リラックスできるようになったり、血流がよくなってコリもほぐれ、全身の疲労感が解消されやすくなります。疲れを感じたときや、就寝前がおすすめ。炭酸入浴も、自律神経の機能が高まるという研究結果があります」(佐藤先生)
(3)就寝前にぬるま湯に浸かって熟睡する
「39〜41℃程度のぬるい湯船に5〜10分ほど浸かり、体を温めてから寝床に入ってください。人は上昇した体温が下がるときに入眠すると熟睡できます。深い睡眠をとれば気象病も軽減できるのです」(佐藤先生)
自律神経の機能を高めるには、適度な運動も効果的です。身体を動かすことで血流もよくなり、自律神経の機能が高まるからです。散歩など日常生活の中で続けることができる運動で春の気象病を克服してください。
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