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小笠原で震度4(マグニチュード6.1) 深発地震で異常震域が見られる

ウェザーニュース / 2019年6月4日 14時25分

ウェザーニュース

4日(火)13時40分頃、鳥島近海で地震が発生しました。地震の規模はM6.1、震源の深さは440kmと推定されます。この地震で小笠原村母島で震度4を観測しました。この地震による、津波の心配はありません。

また、関東から東北南部の所々で震度1を観測しています。

震源が非常に深い“深発地震”

今回の地震は震源の深さが400km以上と非常に深く、いわゆる「深発地震」と呼ばれるタイプです。鳥島や小笠原の近海ではこのタイプの地震がたびたび発生しています。

2015年には小笠原諸島西方沖で深さ682km、M8.1の非常に大きな地震が発生し、遠く離れた神奈川県内で震度5強を観測したこともありました。

震源から離れたところで揺れが強まる“異常震域”

通常、地震の揺れは震源の距離に近いほど大きくなりますが、深発地震の場合はそうならないことがあります。

今回も宮城県で震度1を観測している一方、距離が近い静岡県や愛知県などで揺れを観測した地点はありませんでした。

「異常震域」と呼ばれる現象で、地震波が伝わりやすい太平洋プレートに近いエリアは、震源から離れたところでも大きく揺れることがあります。先ほど示した、2015年の地震で神奈川県で強く揺れたケースも同様の現象によるものです。

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