「晴雨兼用傘」と「雨晴兼用傘」 違いって何?

ウェザーニュース / 2019年6月13日 11時15分

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梅雨になると、傘を手にする機会が増えてきます。この時期は紫外線が強いので、雨だけでなく晴れた日も日傘を利用する方も多いはず。

ところで、「晴雨兼用傘」だけでなく「雨晴兼用傘」と表示された傘を見かけることがありますが、この2つは違うものなのでしょうか?

違いは機能にあった

「晴雨兼用傘と雨晴兼用傘の違いは、そのなりたちにあります」と、日本の“傘事情”に詳しい、日本洋傘振興協議会の田中正浩さんが、説明します。

「本来、太陽の日差しを防ぐ目的で使うパラソル(日傘)に、雨を防ぐ機能を付加して生まれたものが“晴雨兼用傘”です。逆に、雨傘に紫外線防止加工を施したものが“雨晴兼用傘”です。 “日除け”か“雨を防ぐ”のか、メインの機能が違うわけです」(田中さん)

現在、多くの傘売り場では「晴雨兼用傘」として、晴でも雨でも使える傘を取り扱っています。実は、加工技術の発達から、現在では日除けも雨を防ぐ機能も遜色ないものとなったからです。

「つまり、現在の日本の傘をジャンル分けするとしたら、『雨傘』『晴雨兼用傘』『純パラソル』の3つになります。ただメーカーによっては、特に雨にしっかり対応できる性能を強調したい商品に対して、『雨晴兼用傘』という言葉をあえて使っている場合もあります」(田中さん)

自分がメインで期待する機能が何かによって、選んでみてもいいでしょう。

紫外線をカットする仕組みとは?

「傘に一般的に使われているのは、タフタ(平織)、ツイル(綾織)、サテン(繻子)などの生地です。これらの生地の表面に、水をはじく『はっ水加工』や、水を通さない『耐水加工』を施します。これに加えて、特殊なコーティング剤等により、紫外線を含む光をカットする『遮光』や熱を低減する『遮熱』機能を加えています。

紫外線の害が注目されるようになった20年ほど前から、紫外線を通さない加工が施されるようになりました。10年ほど前からは、熱をカットする『遮熱』の機能を加えた傘が出回っています。近年の厳しい夏の暑さの影響があるのでしょう」(田中さん)

需要の高まりとともに、遮熱・遮光の機能も年々高くなっているといいます。一定の基準をクリアした傘は、品質タグに日本洋傘振興協議会による「遮熱・遮光マーク」を表示しています。傘選びの際、参考にしてもよいかもしれません。

雨の多い日本では、傘はなくてはならないものです。機能にもこだわって選び、より快適に過ごしましょう!

参考資料など

取材協力/日本洋傘振興協議会(http://www.jupa.gr.jp/)

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