週刊地震情報 2019.07.07 米カリフォルニア州で大きな地震相次ぐ
ウェザーニュース / 2019年7月7日 9時30分
日本域の最近一週間の地震回数は前週に比べると少ない水準です。震度3以上の地震の発生は2回のみとなっています。(7月1~6日の集計)
国内:伊豆半島で再び地震が発生
国内で震度1以上を観測した地震の回数
7月5日(金)16時43分頃、静岡県伊豆地方を震源とするM3.3、深さ約5kmの地震が発生し、熱海市網代で震度3を観測しました。
6月24日に発生した、M4.1、最大震度4の地震と非常に近く、一連の活動と考えられます。前回同様、発生後間もなく、地震活動は落ち着き、継続的な活動は見られていません。
ただ、この領域の地震は震源が10km未満と非常に浅いため、地震の規模がそれほど大きくなくても、震度3から4程度の揺れになりますので、注意が必要です。
世界:アメリカ・カリフォルニア 連続で大きな地震
世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は4回発生しています。
7月5日(金)にアメリカ・カリフォルニア州でM6.4の地震が発生。さらに6日(土)にはわずかに北西側を震源とするM7.1の地震が発生しました。
2度目の地震では日本の震度階級で震度6弱以上の揺れに見舞われ、火災による被害や負傷者が出ています。亡くなった方の報告はありません。カリフォルニア州南部でM7を超える地震は1999年のM7.1以来20年ぶりです。
地震のメカニズムはこの地域に良く見られる、横ずれ型です。一連の地震の震源域は北西から南東に伸びており、サンアンドレアス断層に沿った断層の活動と見られます。
今回の地震はM6.4の地震があったあとに、それよりも強いM7.1の地震が同じ領域で発生。2016年の熊本地震や2003年の宮城県北部地震と同じような「前震-本震型」です。地質調査所は今後も同じ領域でM7クラスの地震が発生する確率が10%程度あるとして、注意を呼びかけています。
サンアンドレアス断層はカリフォルニア州を縦断する巨大な断層で、断層そのものや周辺において、度々大きな地震に見舞われています。
近年で最も知られているのは「ノースリッジ地震」と呼ばれる1994年に発生したM6.7の地震です。このときはハイウェイが崩壊するなど建築物に大きな被害が見られ、50人以上の方が亡くなりました。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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