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夏に嬉しいニンニクパワー 最大限に引き出すなら“すりおろし”

ウェザーニュース / 2019年8月4日 10時0分

ウェザーニュース

今が旬真っ盛りのニンニク。これから暑くなると、夏バテの防止や疲労回復など、ニンニクの出番が多くなりそうです。ニンニクは昔から、世界中で滋養強壮に効果があるとして親しまれてきました。

このニンニク、料理法によって摂取できる有効成分に違いが出るそうです。詳しい話を管理栄養士の柴田聡美先生に伺いました。

ニンニク臭は有効成分の証

夏バテ防止や疲労回復に効果があるのはニンニクに含まれる成分のアリシンだと言います。

「アリシンはエネルギー産出や疲労の蓄積を抑えるビタミンB1の吸収を促進するので、疲労回復に効果があります。アリシンが体内に入って分解されるとニンニク臭の素になるので、敬遠されることもありますが、ニンニク臭いということはアリシンが体内に取り込まれている証拠です」(柴田先生)

料理法によって、この効果をさらに高めることができるそうです。

アリシンを最大限に引き出すならすりおろし

「ニンニクは、細胞を破壊するとアリシンを大量に生成する性質を持っています。そこで、アリシンを多く摂りたいなら、細胞を破壊する生ニンニクのすりおろしがベストです。

ただし、アリシンは空気中に放出される性質があるので、すりおろしてから10分以上経つと、どんどん少なくなってしまいます。そこで、すりおろしたら早めに食べるか、空気に触れないようにオリーブオイルなどに浸けておきましょう」(柴田先生)

すりおろしが面倒なら包丁で

おろし金でニンニクをすりおろすのは面倒、という場合はどうすればよいでしょうか。

「皮をむいたニンニクを、包丁でできるだけ細かくみじん切りにします。そこに塩をひとつまみ振りかけて、ときどき包丁を横にしてニンニクをまな板にこすりつけながらさらに刻みます。これを数回繰り返せば、なめらかなペーストができあがります」(柴田先生)

夏バテ防止に活用したいニンニクですが、生は刺激が強いので、胃腸の弱い方は食べすぎると胃痛や下痢の原因になります。大人なら生で1片程度にしましょう。

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