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台風10号は明日西日本に上陸へ 24時間1000mm 過去にない雨量のおそれ

ウェザーニュース / 2019年8月14日 17時7分

ウェザーニュース

台風10号は14日(水)16時現在、暴風域を伴いながら種子島の東南東約220kmの海上を北に進んでいます。

▼台風10号 8月14日(水) 16時
 存在地域   種子島の東南東約220km
 大きさ階級  大型
 移動     北 15 km/h
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   30 m/s
 最大瞬間風速 40 m/s

この後も北上を続けて、明日15日(木)に中国四国や九州地方に上陸する可能性が高まっています。

西日本を中心に、大雨や暴風に警戒

暴風域が広いため、中心から離れた所でも風雨が強まります。

すでに、西日本太平洋側では徐々に雨風が強まり始め、この後はさらに荒れた天気になります。大雨や暴風に厳重な警戒が必要です。

大型で速度が遅く、西日本では荒天が15日(木)いっぱい続く見込みです。

台風の東側では災害級の大雨に警戒を

台風の中心より東側には、暖かく湿った空気が流れ込み続け、雨量が非常に多くなると予想されています。

特に地形の効果が加わる四国太平洋側や紀伊半島の山間部では雨量が多く、すでに一部では200mmを超えてきました。

土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水などに警戒が必要です。

湿った空気の流れ込みが想定以上に続き、雨量がさらに増えてしまった場合には、総雨量が1000mmに達し記録的大雨となるおそれもあります。

気象庁は四国の太平洋側で15日(木)18時までの雨量を最大1000mmと予測。これはアメダスの観測でこれまで最多の24時間雨量、高知県繁藤の979mmを上回る記録的な大雨です。

自治体からの情報などもこまめに確認して、迅速に避難をできるように準備をしておくなど対策を取るようにしてください。

交通機関や物流への影響も

大雨や暴風の影響で、交通機関にも影響が出るおそれがあります。JR西日本はすでに山陽新幹線の15日(木)の運転を終日見合わせることを決めるなど、一部では事前に情報が発表されています。
お盆のUターンラッシュと重なるため、随時最新の情報を確認して、可能なら予定を調整してください。

また、停電や物流への影響も考えられるため、早めに食料や燃料の備蓄をしておくと安心です。ただし、16日(金)には台風が去って天気が回復するので、過度な買い占めは全く必要ありません。良心と節度を持って台風に備えてください。

海岸は危険な高波 高潮にも警戒を

波高の予想

すでに太平洋側の広い範囲で波が高くなっており、台風が近づくと10m近い大しけが予想されます。

さらに15日(木)は大潮にあたるため、台風の接近時は高潮が発生する見込みです。瀬戸内海や高知湾など台風の進路に近い所を中心に沿岸部の浸水に警戒をしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」のことです。

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