帽子を被るだけで−10℃ 夏に帽子が必需品なワケ
ウェザーニュース / 2019年9月9日 11時0分
夏と帽子には深い関係があります。
子供のころ、夏休みに外へ遊びに行くときには、お母さんから帽子を被るように言われた思い出はありませんか。
夏に帽子を被るメリットはたくさんあります。
つばが大きめのものは頭に加えて顔や首回りにも影をつくるため、紫外線防止にも有効です。最近はUVカット素材のものもあり、皮膚へのダメージを和らげてくれます。
また、帽子を被ることで、日光が直接あたることを避けられるため、頭の温度が上昇するのを防ぎます。強い日差しにもおかまいなしに夢中になって遊んでしまう子供は、強い日差しを浴びて体に熱がこもってしまい、気がつくと熱中症になってしまうというケースも…
熱中症対策には、帽子を被ることがとても重要なのです。
では、帽子を被ることによって、どれだけ頭の温度の上昇を防ぐことができるのでしょうか。
外気温30℃に5分間いた時の頭の温度を測って、帽子の効果を調べてみました。
たった5分で約10℃の違い
帽子を被らない場合、5分いただけで、頭の温度は41.4℃まで上昇。
一方、同じ条件で、帽子を被った場合の頭の温度を計測すると気温とあまりかわらず、32.4℃でした。
このように、帽子を被ることによって、頭の温度の上昇を9℃も抑えることができるのです。
日本人に多い黒色の髪の毛は、直射日光があたると熱を吸収してしまいます。皆さんも少し外にいただけで、頭がとても熱くなったことがあるのではないでしょうか。
帽子で頭を包むことによって、直射日光から頭を守ることができます。
さらに、麦わら帽子など通気性のよい帽子ならば、頭部の熱や汗による水分をうまく外へ逃がし、蒸し暑さも感じさせません。
ただ、帽子を被っているからと過信するのはNG。平年より厳しい暑さとなっている今夏、昼間の時間は長時間外で遊ぶのは避けるなど、十分熱中症にご注意ください。
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