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台風災害が発生やすい9月 秋台風の3つの特徴とは

ウェザーニュース / 2019年9月5日 6時0分

ウェザーニュース

2019年は9月に入って早々に台風13号・14号と連日発生。しかも日本の南海上には台風の卵と言われる熱帯低気圧も見られ、本格的な台風シーズンを実感させられます。

この秋台風、実は夏の台風とは特徴や注意すべき点が違うのです。

9月は台風の大災害が発生やすい時期

昭和以降、記録的な災害をもたらした台風は13個ありますが、そのうち11個が9月に接近・上陸した台風。9月に台風による大災害が多い理由は、「秋台風」の特徴にあります。

※気象庁「台風による災害の例」参照。日本に大きな被害を与えた台風の例として、昭和に死者・行方不明者数が1,000人を超えたものと、平成になってから死者・行方不明者数が40人を超えたものをリストアップ。

特徴1:本州を直撃しやすいコース

台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上します。秋になって太平洋高気圧の勢力が弱まると、台風の通り道となる太平洋高気圧の縁がちょうど本州付近となり、台風が本州を直撃しやすくなります。

特徴2:速いスピード

台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上した後、偏西風に乗って東寄りに進みます。偏西風に乗ると台風は一気にスピードアップ。秋は偏西風が本州付近まで南下しているため、偏西風に乗りやすく、夏の台風に比べ、本州付近を進むスピードが速くなります。スピードが速いと、台風の右側では台風そのものの風に加え、移動の速さも加わり、風がさらに強まります。
一方、夏は台風を流す風になかなか乗れず、長い間迷走することがあります。

特徴3:秋雨前線とのダブルパンチ

9月は秋雨前線が本州付近にあります。この影響で、台風接近前から暖かく湿った空気で秋雨前線が刺激され、大雨になることがあります。秋雨前線と台風で大雨が続き、大災害が発生しやすくなります。

秋台風で注意することは?

秋の台風はスピードが早く、台風発生から接近・上陸までの期間が短くなります。台風が発生したらすぐに進路を確認し、最新情報をチェックしてください。自分のいる場所に接近する予想の場合は、早めに雨戸の点検や溝掃除などの対策をしましょう。

参考資料など

気象庁「台風による災害の例」:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/6-1.html

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