紫外線は9月も油断禁物 衣服の色や素材で防ぐには
ウェザーニュース / 2019年9月15日 6時15分
暑さもやわらぎ、少しずつ秋の気配を感じられる季節となってきましたが、紫外線対策を怠ってはいないでしょうか? 実は今の時期の紫外線は、決してあなどれません。
地表に降り注ぐ紫外線の量は季節によって変化があり、冬は弱く夏は強くなります。天候や地域によって違いもありますが、9月の照射量は少なくはないのです。紫外線は時刻によっても変化があり、正午をはさむ2〜3時間が最も強くなります。
忘れてならないのが、8月と9月の過ごし方の違いです。8月中は熱中症への警戒心などもあり、正午近くの外出を避けたり、屋外での活動時間をなるべく短くするよう心がけていたのではないでしょうか。
しかし、過ごしやすい秋は油断しがち。アウトドアやイベントなどで外出する機会も増え、日傘などの紫外線対策もなおざりになりがちです。
衣服で効果的に紫外線を防御
しかし、夏に比べ秋は服装に選択肢が増えるのがよいところです。1枚はおることで、紫外線をブロックできます。ちなみに衣服の紫外線防止効果は、生地の織り、色、素材などで違いがあるのです。
サラサラした手ざわりでブラウスなどに使われるポリエステルのジョーゼット(厚さ0.16mm)と一般的なシャツなどに使われる綿のブロード(厚さ0.25mm)、柔らかな素材でジャケットや厚めのシャツなどに使われる綿のツイル(厚さ0.48mm)では、同じ白色でも紫外線の透過率と反射率に違いがあります。
織りが密で、厚みがあるほど紫外線を透過せず、反射するので、紫外線カットの効果が高くなるのです。
色素は紫外線を吸収するため、白よりも色のついた生地の方が効果が高くなります。ただし、黒は紫外線カットの効果は高くても、赤外線も吸収しやすいことから熱もためやすいので注意が必要です。
綿とポリエステルの白色布、綿素材セルロースフィルムとポリエステルフィルムで透過率を比べると、それぞれに違いがありました。ポリエステルは特にUV-B(280~315nm)を透過しにくいことがわかります。
素材それぞれの特性を利用したり、特殊な加工をすることで紫外線カット効果を高めた衣服もあります。品質タグやメーカーのHPなどにカット率や機能性が表示されているので、確認してみるとよいでしょう。
まだ、暑さへの配慮も必要な時期です。それぞれの特性や着心地など考えながら、はおるものなど上手に選ぶとよいでしょう。
参考資料など
「絵とデータで読む太陽紫外線」(国立環境研究所)、「紫外線環境保健マニュアル」(環境省)
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