ダニ対策 湿気を溜めないための注意点
ウェザーニュース / 2019年9月19日 6時0分
今年は長引いた梅雨の影響でダニ被害が増えているといいます。
ダニはジメジメした湿度の高い環境を好むため、もっとも増殖する時期は梅雨の6〜7月ですが、布団などの湿気がたまりやすい場所では、1年を通して生息しています。家庭でのダニ対策のポイントを掃除や害虫対策のプロであるダスキンに教えていただきました。
気づかぬうちに増えるダニ
ダニは数万種いるとされていますが、日本の家で問題となるのは、チリダニ類やコナダニ類、ツメダニ類で、イエダニと呼ばれています。体長0.3~0.6mm程度と非常に小さく、ほこり(ハウスダスト)や畳、カーペットなどに潜んでいるため、ほとんど目にすることはありません。
しかし、ダニそのものだけでなく、死骸やフン、抜け殻などが、アレルギーを引き起こすアレルゲンとなるなど、健康への悪影響があります。小さなお子さんや、喘息などの持病がある人のいる家庭では、特に注意が必要です。
そして恐ろしいのは、その繁殖力です。
「ダニはホコリのなかの栄養分を食べて生息しています。寿命は2〜3か月程度ですが、1か月で卵から成虫になり、50~100個以上の卵を産みます。わずか30匹のダニが、約10週間で1万匹近くに増殖すると言われています」(ダスキン)
家庭では、掃除や洗濯でなるべくダニのエサとなるものやダニのフン・死骸などを除去することと、少しでも増えにくい環境を作ることが大切です。ポイントは湿気です。
「ダニは高温多湿な環境では、繁殖が活発になります。逆に、湿度55%以下になると、ほとんどのダニは生きていけません。これは、冬の晴れた日の屋外の湿度ぐらいです」(ダスキン)
ところが、現代の家屋は機密性が高いうえに、冷暖房が普及して、ダニにとって生息しやすくなっています。
「ダニ対策には、室内の湿度を意識してコントロールする必要があります」(ダスキン)
湿気を溜めないための注意ポイント
▼室内の換気
空気が滞ると湿度も溜まりやすい。窓を開けて、外の乾燥した空気を室内に取り込む。
▼洗濯物の室内干し
やむをえないときも和室やカーペットの部屋は避け、浴室など湿気を吸収しにくい場所を選ぶ。
▼カーペット
カーペットは湿度を溜め込みやすい。カーペットを選ぶ時は、毛足が寝てしまい湿気がたまりやすいカットタイプ(表地の糸が切りっ放し)よりも、通気性が多少確保されるループタイプ(表地が輪っか状)がおすすめ。
また、畳にカーペットを重ねるのは避ける。どちらも吸水性があり、湿気だけでなく隠れる場所もたくさんできてしまうので、ダニにとってこのうえなく、住みやすい環境を作ることになってしまう。
▼加湿器・観葉植物
加湿は適度に。観葉植物も湿度を高めるので、加湿器の側に置かないように。
▼ふとん・ベッドパッドなど
成人は一晩で200mlの汗をかくとされる。天気のよい日に干したり、洗濯を。
どれも、ちょっとした気づきですが、湿度を下げるためには大切です。日頃から心がけ、快適に過ごしたいものです。
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