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早くもインフルエンザ流行 ウィルスを10万分の1に減らす手洗い法

ウェザーニュース / 2019年9月26日 6時0分

ウェザーニュース

まだ9月だというのに、早くも一部の地域でインフルエンザが流行し、学級閉鎖などとなっています。さまざまなインフルエンザ対策がありますが、専門家によると「手洗いが一番有効」なのだそうです。

人は無意識で顔を触っている

「インフルエンザはウイルスが鼻や口、目の粘膜に付着することで感染します。ウイルスが粘膜に付着すると数分から20分で細胞内に入り込んで増殖します。その感染ルートで一番多いのは自分自身の手なのです」。そう語る横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長は、次のような調査を紹介します。

米国の国立衛生研究所(NHI)が地下鉄の乗客を調査したところ、吊り革や手すりを触る回数が1人平均3.3回、顔を触る回数が3.6回でした。別の調査で、人は3時間で鼻を平均16回、唇を平均24回触るという報告もあります。つまり、外出の際は病原体が手に付着する機会が多く、その手で目・鼻・口を触ると感染するリスクが高くなるのです。

1分間の手洗いでウイルスが数十個に

したがって、インフルエンザ流行時は外出から戻ったら必ず手を洗うことが感染予防の基本になります。

「手術室に入る外科医はヒジから先の手をおよそ15分かけて洗いますが、そこまでしなくても、外出から戻ったら石鹸やハンドソープを使って1分間は手洗いしてください」(吉田院長)

石けんやハンドソープを使うと、手の表面の皮脂に付着しているウイルスも洗い落とせます。手洗い前の手にウイルスが100万個付着していたとすると、1分間の手洗いで数十個(約0.001%)に減らせることになります。ここまですれば、食事前やトイレの後は流水で15秒の手洗いで十分です。

汚れた手で顔を触らない

「当たり前のことですが、手にウイルスが付いているだけではインフルエンザに感染しません。その手で顔を触るから鼻や口、目の粘膜にウイルスが付着して感染するのです。とはいっても人は無意識に顔を触ってしまうので、マスクをしていれば鼻や口を触らないですみます」(吉田院長)

吉田院長によると、咳やくしゃみによる飛沫感染より、自分の手を介しての接触感染のほうが何倍も多いのです。インフルエンザ流行時だけでよいので、ぜひ手洗いを徹底して感染を予防してください。

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