大型の台風17号 九州が暴風域 今夜にかけて風雨のピークに
ウェザーニュース / 2019年9月22日 16時40分
大型の台風17号は22日(日)16時の推定位置で長崎県五島列島の西にあり、北北東に時速30kmで進んでいます。中心気圧は975hPa、中心付近の最大風速は30m/sで、長崎県や熊本県、佐賀県など九州の一部が台風の暴風域に入っています。
16時30分までに長崎県の野母崎で38.2m/s、福江で35.2m/s、佐世保で25.4m/sの最大瞬間風速を観測しました。
▼台風17号 9月22日(日)16時推定
存在地域 五島市の西約60km
大きさ階級 大型
強さ階級 //
移動 北北東 30 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 30 m/s
最大瞬間風速 45 m/s
台風は今夜にかけて対馬付近を通過し、九州北部に最も近づきます。明日23日(月)になると温帯低気圧に性質を変えながら足早に日本海を北東に進んで、北海道に近づきます。
温帯低気圧に変わっても勢力はあまり変わらず、全国の広い範囲で暴風や大雨に警戒が必要です。
九州や四国で300mmを超える大雨に警戒
九州北部は今夜が風雨のピークになります。特に台風の中心が近くを通る対馬では1時間に80mmを超えるような猛烈な雨が降り、明日23日(月)にかけて300mm近い大雨となる見込みです。
風も瞬間的には40m/sに迫る暴風が吹き荒れ、非常に危険な状態となります。今夜はしっかりと安全を確保してお過ごしください。
台風が日本海に進んだあとも南から暖かく湿った空気が流れ込むため、太平洋側も強い雨に注意が必要です。九州南部や四国では総雨量が300~400mmに達している所があり、土砂災害のおそれがあります。
広範囲で暴風に 停電にも注意を
風の予想 22日(日)21時
また、風も広い範囲で吹き荒れて、日本海側の広い範囲で瞬間的に25~30m/s、太平洋側でも沿岸部を中心に20m/sを超えるような風が予想されます。強風による飛来物に警戒が必要ですので、今夜は不要不急の外出はお控えください。また、電線の接触や倒木等による停電のリスクも高まります。充電や明かりの準備などもしておいたほうが良さそうです。
台風15号によって大きな被害が出た千葉県内や伊豆諸島は23日(月)午後に風が強まり、ブルーシートが飛ばされたり、ダメージを受けた建物や樹木に影響が出るおそれがあるため、早めの対応が必要です。
北日本は収穫を控えた果樹への影響にご注意ください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風17号の名前「ターファー(Tapah)」は、マレーシアが提案した名称で、ナマズ科の淡水魚の名前が由来です。
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