秋こそ家の中はダニだらけ 身を守るために注意したい場所は
ウェザーニュース / 2019年9月29日 11時0分
秋は、くしゃみや鼻づまり、咳、目や皮膚がかゆくなるといった症状に悩まされる人が増えます。原因の一つとされるのがダニです。家庭でダニが増えやすいチェックポイントを掃除や害虫対策のプロであるダスキンに教えていただきました。
ダニは一年中注意しなければならない
家庭で増えるのは、イエダニと呼ばれるチリダニ類(ヒョウヒダニ)、コナダニ類、ツメダニ類です。ダニは湿度・温度の高い梅雨から夏にかけて増えやすいとされていますが、今の家屋は機密性が高いうえに冷暖房が普及して、季節を問わずダニが生息しやすくなっています。
「ダニ対策は1年中必要です。秋は、梅雨〜夏にかけて増えたダニの寿命のくる時期なので、アレルギーの原因になる死骸も増えます。掃除で、ダニのエサとなるホコリや、ダニのフンや死骸を除去することが大切です」(ダスキン)
ダニ対策チェックポイント
・カーペット
湿気を好み、ホコリの栄養分をエサとするダニにとって絶好の住みかです。ウールや混紡など吸湿性の高い素材のカーペットは特に注意が必要です。
・畳
いぐさで作られたたたみは、含水量が高いもの。室温の高さが加わると、ダニの産卵に適した場所になってしまいます。
・ぬいぐるみ
カーペットと同様に、吸水性が高いのでダニが大好きな場所です。子どもが持って遊ぶ場合は注意しましょう。
・布製のソファー
湿気を含みやすい素材の上、人の皮脂・フケなどが栄養分となります。特に素材がウールや混紡の場合、吸湿性が高いです。ソファーは布地が厚手だと、ダニが奥に潜んで、退治するのが難しくなります。
・ペット
ペットの体にもダニは発生します。ただし、何よりも気をつけたいのは、ペットの食べこぼしや抜け毛、フケです。これらはダニのえさになるので、いつでもキレイにしておきましょう。
・ふとん/毛布
人は1晩でコップ1杯分(約200cc)の汗をかくとされています。湿気を含んだフケやアカなどがダニのエサとなるので、ふとん、毛布は要注意です。
・まくら
中身の素材によって通気性が違うため、発生のしやすさが異なります。そばがらは、ダニのエサとなるため増えやすいです。
ヒョウヒダニは、平均してカーペットなら1平方メートルあたり2000匹、畳なら500匹、布製ソファーなら1300匹が生息しているというデータもあります。
「ダニの好むホコリ(ハウスダスト)は、掃除機だと排気で巻き上げやすいので、フローリングではモップなどで拭きましょう。カーペットやソファーなどは、掃除機を丁寧にかけます。寝具類は洗濯で清潔に保ち、ふとんやまくらなどは天日干しで湿度をコントロールするのも有効です」(ダスキン)
どんなに丁寧に掃除をしても、家庭でダニを完全に除去することはできません。こまめに掃除することで、ダニを増やさないようにしましょう。
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