秋は要注意 家庭のダニアレルゲンが多い場所は?
ウェザーニュース / 2019年10月9日 6時45分
せっかく秋の涼しさが感じられるようになったのに、鼻のムズムズ、くしゃみや目のかゆみ、肌荒れなどが気になるということはないでしょうか。
もしかしたら、ハウスダストが原因かもしれません。家庭でのハウスダスト・ダニアレルゲンについて、掃除のプロであるダスキンに教えていただきましょう。
ハウスダストはなぜ悪い?
ハウスダストとは、家の中に溜まるホコリのこと。「特に1mm以下の肉眼では見えにくいものを指しています。ハウスダストには、衣類などからの繊維くず、ダニの死骸やフン、花粉、ペットの毛、カビ、細菌など、さまざまなものが含まれています」(ダスキン)
やっかいなのは、アレルギーの原因となるアレルゲンを含んでいることです。とても細かいので気づかぬうちに吸い込んでしまい、さまざまなアレルギー症状を引き起こしている可能性があるのです。
「ハウスダストの3分の1は家の外からの土、砂ボコリ、花粉、昆虫の死がいやフン、煙や排気ガスなど。残りは室内で発生します。食べ物のかす、人やペットの毛・ふけ、タバコの煙などがありますが、最も多いのが、繊維です。布団や衣類などから発生する繊維くず(綿ボコリ)です」(ダスキン)
布団や毛布にダニアレルゲンが多い
また、布団や毛布はダニの温床になりやすいという問題もあります。人は一晩でコップ一杯分の汗をかくといわれていますが、湿度・温度が高い環境では、ダニが増えやすくなるのです。
「家庭で問題になるイエダニは、『チリダニ類』『コナダニ類』『ツメダニ類』の3種類です。サイズは0.3〜0.8mm程度と、目で見てもほぼ気づくことができません。ダニは湿度や温度が高い環境を好むため、梅雨〜夏にかけて増え、秋に約3か月の寿命を迎え、今の時期はダニの死骸やフンが大量に発生しやすいのです」(ダスキン)
ダニアレルゲンが多いのは電気敷毛布と布団ですが、特に布団は就寝時に鼻や口が近くなります。また、人は1日の約3分の1を睡眠に使うので、ダニアレルゲンを吸い込む可能性が高くなります。
こまめにダニ対策を
注意したいのは、小さなお子さんや持病のある人がいる家庭だけではありません。ハウスダストやダニが原因となる通年性アレルギー性鼻炎は、10〜20歳代の若い人に多いとされています。
「ダニ対策は、どの家庭も怠れません。晴れた日には布団を干して湿気を減らしたり、カバー類やシーツの洗濯をこまめにしてください。掃除機だと排気で巻き上げやすいので、フローリングではモップなどで拭き、部屋のハウスダストを減らすのも大切です」(ダスキン)
今年は長引いた梅雨などの影響で、夏にかけて例年よりもダニが増殖しているようです。秋はそのフンや死骸が増え、湿度も下がるので空気中に舞い上がって吸入しやすくなります。こまめな対策で、ダニアレルゲンを少しでも減らしたいものですね。
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