川の水が溢れる前から危ない 堤防決壊の危険
ウェザーニュース / 2019年10月12日 10時30分
台風の接近に伴う大雨によって、河川の水位が上昇し、氾濫の危険性が高まります。
川の水位は国土交通省のサイト等から確認が出来ますが、堤防の高さに至るまで水位にまだ余裕があるように見えていても油断は出来ません。
1.水位観測点では川があふれていなくとも、他の場所であふれている可能性がある
2.堤防の構造等によっては、あふれる前に堤防が崩れる危険がある(計画高水位超過)
堤防が崩れると、川の大量の水が急激に押し寄せるため、高い所に避難しても難を逃れられない状況に陥る可能性があります。このため、川が溢れる前に避難行動を完了する必要があります。
堤防が崩れる3つのメカニズム
堤防の崩れるメカニズム
堤防の崩れるケースは大きく3つ挙げられます。
1.浸透
川の水位が上昇するとともに、堤防内の水位も上昇します。すると堤防内に川の水が浸透しはじめ、堤防が劣化。堤防の川裏側が崩れる現象を引き起こします。
2.侵食・洗掘
川の水位が上昇するとともに、堤防が少しずつ侵食・洗掘が進行します。すると堤防がすべり始め、堤防の川表側が崩れる現象を引き起こします。
3.越水
川の水位が上昇し越水すると、土でできた川裏法尻が崩れます。この川裏の法尻(のりじり)の崩れが進行することで、堤防の川裏側が崩れる現象を引き起こします。
2018年7月 西日本豪雨時の様子
躊躇せず早めの避難を
予想雨量
関東西部や東海、甲信、東北地方などで特に大雨に警戒が必要で、多いところでは24時間に800mm近い雨が降り、記録的な大雨となるおそれがあります。
西日本と比べて大雨の経験が少ない地域と重なるため、これまでに経験したことのないような災害が発生するおそれがあります。土砂災害や河川の氾濫、床下浸水、床上浸水等が広範囲で発生するおそれがあります。危険な状況になる前に躊躇なく避難をすることが重要です。
参考資料など
写真:ウェザーリポート by みちしおさん
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