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成人の約半数に「まつ毛ダニ」 秋冬も注意

ウェザーニュース / 2019年11月7日 5時0分

ウェザーニュース

「まつ毛ダニ」をご存知ですか?

眼やまぶたの調子が悪いという方は一度、まつ毛ダニを疑ってみても良いかもしれません。

まつ毛ダニの特徴と対策を横浜市立大学医学部眼科学教室主任教授の水木信久先生に伺いました。

まつ毛ダニとは?

まつ毛ダニ(毛嚢虫・デモデックス)は「顔ダニ」の一種で、体長0.1~0.5mmほど。成人の約半数、60歳以上では約7割に生息していると言われています。

「まつ毛ダニが大量に繁殖すると人の目やまぶたに症状が現れます。具体的には、眼の周囲の不快感で、眼がゴロゴロする(違和感)、かゆい(掻痒感)、瞼の腫れ・ただれ、眼の充血、まつ毛が抜けやすくなる、などです。
まつ毛の生え際には皮脂腺(マイボーム腺)があり、まつ毛ダニがそれを詰まらせると涙の蒸発を防ぐ油性物質が供給されず、眼が乾燥してドライアイになり、視力の低下を引き起こすこともあります」(水木先生)

マスカラやアイメイクなど化粧をする女性に多い

特にどのような人に棲み着いているのでしょうか。

「多いのはお化粧をする女性です。皮脂のみならず、マスカラやアイメイクなどの付着物もまつ毛ダニの大好物なので、お化粧をしっかり洗い落とさずに寝ると、大量に繁殖してしまいます。
眼を不潔にしているとまつ毛ダニが繁殖しやすいので、男性も気をつけてください。ジメジメした梅雨や汗が出やすい夏場が最も繁殖しやすいのですが、秋冬は皮膚が乾燥していると皮脂などを餌として、繁殖するので気をつけましょう」(水木先生)

予防・治療法

まつ毛ダニの予防は、とにかく眼の周りをしっかり洗浄して清潔に保つことだと水木先生はいいます。

「市販のアイシャンプーなどを使うといいでしょう。それがなくても、普段からまつ毛の根元や、眼瞼縁を清潔な指でこすって、しっかりと洗ってください。また自分ではなかなか診断が難しいので、上記のような症状が出たら早めに眼科医に診てもらってください」(水木先生)

まつ毛ダニは一度繁殖してしまうと取り除くのが大変だと言います。心当たりがある人は早めの診断・治療を心がけてください。

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