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甚大水害の台風19号 暴風による被害を検証

ウェザーニュース / 2019年11月7日 17時36分

ウェザーニュース

2019年10月12日〜13日に日本列島を通過した台風19号。同時多発的に河川氾濫や大規模冠水、浸水が発生し、それと同時に風による倒木や家屋破損などの被害も多数発生していました。

ウェザーニュースでは、台風19号による被害の実態調査を実施し、すでに一次集計の結果は発表しております。

更に詳細な分析を行った結果、今回の台風19号においては、最大瞬間風速がおおよそ25m/s以上で、倒木・家屋損壊・大きな飛来物・停電という被害が目立ち始めるということがわかりました。

約25m/s以上で風被害が目立ち始めた

今回は、風の影響に関する設問への全回答(約10万件)から、被害があったという報告を抽出。
その抽出された報告をもとに、暴風被害と最大瞬間風速の関係を分析しました。

その結果、「倒木被害」の報告が目立ち始めた(※1)のは最大瞬間風速24m/sを超えたタイミングだったことが分かりました。

同様に、「大きな飛来物あり」の報告が目立ち始めたのは最大瞬間風速26m/s、「家屋破損あり」の報告が目立ち始めたのは最大瞬間風速27m/sをそれぞれ超えたタイミングでした。


次に、停電に関する設問への全回答(約12万件)から、停電を経験した(※2)という報告を抽出。
その抽出された報告をもとに、停電と最大瞬間風速の関係を分析しました。

その結果、「停電」が目立ち始めた(※1)のは最大瞬間風速26m/sを超えたタイミングだったことが分かりました。

これらの分析結果は、ウェザーニュースが発表している停電リスク予測の精度向上へ繋げていきます。

※1:被害ありの回答を風速の弱い順に並べたとき、回答数が25%になるときの風速値とした

※2:1時間未満の短い停電も含む

後日データ公開予定

本分析に活用した内容を含むユーザーからの35万件の被害報告や気象データなどは、大学機関などの災害研究や各防災機関の活動など、減災のために幅広く活用いただけるよう、二次利用が可能なフォーマットで近日公開していく予定です。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)


実態調査:アプリ「ウェザーニュース」より

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