和歌山県民の5人に3人は冷凍みかん“経験なし”
ウェザーニュース / 2019年11月14日 11時30分
スーパーなどの店頭では、みかんが並ぶ季節になってきました。
皮を剥いてそのまま食べるのはもちろんですが、冷凍して食べる「冷凍みかん」も美味しいですよね。
ウェザーニュースでは、2019年11月6〜7日に冷凍みかんに関する調査を実施。
9006人の回答を集計した結果、全国の85%が食べたことがあるということが分かりました。
子どもの頃に給食で食べてた、電車の中で食べたという方が多いようです。
食べた経験のある和歌山県民は40%
アプリ「ウェザーニュース」より
都道府県ごとに見ると、関東を中心とした東北南部から中国地方の都府県では、80%以上が「食べたことがある」と回答。
一方、北海道や九州など関東から離れた地域では、食べたことある人がやや少ないという傾向が見られました。
中でも、みかんの出荷量(平成30年産)が日本で最も多い和歌山県では、冷凍みかんを食べたことがあるのは40%と半数以下という結果となりました。
この理由は、冷凍みかんの発祥に関係があるようです。
小田原駅で初めて発売された
現在の小田原駅
冷凍みかんが初めて発売されたのは1956(昭和31)年夏、東海道本線小田原駅の鉄道弘済会売店(後のキヨスク)でした。製造したのは地元・小田原市国府津の株式会社井上(井上直也社長)です。
鈴木正広常務によると、同社はもともと網袋入りのみかんを弘済会に卸していました。先々代の井上仙蔵社長が「夏場に売れる商品はないか」と話すうち、みかんを冷凍することを思いついたそうです。
仙蔵氏はマグロなどの冷凍技術に長けた大洋漁業(現・マルハニチロ水産)に相談して冷凍みかんを開発。試しに小田原駅で販売してみたところ「これが爆発的に売れた」といいます。
弘済会はすぐに販売範囲を広げ、小田原から北は青森まで、東日本地域の主要駅で販売されるようになりました。
このため、小田原に近い地域ほど、冷凍みかんが流通し、多くの方が食べていたのかもしれませんね。
秋の行楽シーズンで電車などを使ってお出かけする機会が増える時期。
旅の途中で見かけたら、久々に食べてみるのはいかがでしょうか。
参考資料など
農林水産省
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