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綿から化繊、獣毛毛布まで 冬の毛布選びのポイントは?

ウェザーニュース / 2019年11月23日 6時26分

ウェザーニュース

毎晩、冷え込むようになってきましたね。夜に恋しくなるのが、ふわふわ温かい毛布です。ぐっすり眠るため、素材別のポイントを寝具のプロに教えていただきます。

「毛布といっても、さまざまな素材のものがあります。それぞれ特徴を知って選ぶのが大切です」(西川東京オフィス・スリープマスター森優奈さん)

▼綿毛布

綿は、繊維表面が微細ならせん状になっているため、繊維自体が柔らかな性質を持っています。吸放湿性と保温性に優れています。水に濡れると強度が増すため、家庭で繰り返し洗濯できるなど、取り扱いやすいです。春夏含めて1年中使えるのも特長です。天然繊維のため、肌が弱かったりアレルギーのある人にもよく選ばれます。

▼アクリル毛布

ふんわり滑らかな肌触りが人気の素材です。ウールに近い風合いで、かさ高で温かく、秋冬にオススメです。天然繊維のものと比べ、吸放湿性はやや劣りますが、虫食いの心配がありません。価格が手頃なものからあり、カラフルでデザイン性が高いものも多いです。

▼ポリエステル毛布

繊維が強いため、家庭で洗濯可能なものが多く、扱いやすいのが特長。乾きやすいので、干すのも楽です。天然繊維に比べると、吸放湿性はやや劣ります。アクリル毛布と比べると繊維が太いため、重量感はありますが、その分空気を含むため保温性があります。

▼ウール毛布

吸放湿性と保温性に優れ、冬温かく夏涼しいのが特長です。繊維にクリンプという特有の縮れがあり、何重にも絡まって空気を含み、ふんわり優しい感触を生んでいます。静電気が起きにくいため、汚れやホコリがつきにくくなっています。燃えにくい素材で、防災用毛布にも使われます。

▼カシミヤ毛布

中央アジアの高原などに生息するカシミヤ山羊の毛で作られた毛布です。しなやかで軽く、独特の上品な光沢があります。保温性・吸放湿性にも優れています。繊維が細くて長いので、獣毛特有のチクチク感がありません。上質な使い心地にファンの多い毛布です。

▼キャメル毛布

らくだから採取した毛を使ったものです。細く柔らかい毛で、山羊の毛をさらにワンランク上にしたような、吸放湿性と保湿性に優れた素材です。寝ている間の湿気を吸収するだけでなく、陰干しすればすみやかに湿気を放出します。カシミアより、やや固めです。

小さなお子さん、肌が弱い人には

「私たちは寝ている間にコップ約一杯分の汗をかくと言われていますが、素材によっては寝ている間にふとんのなかがジメジメしやすくなります。小さなお子さん、肌が弱い人は、吸放湿性・保温性に優れた天然繊維を選ぶとよいでしょう。

普段はときどき風に当て湿気を逃してあげれば良いので、お手入れも簡単でおすすめです(※)」(森さん)

素材ごとの特長を知ると、使い方のランクアップができるでしょう。

「ウール毛布は加工法で手触りが違ったり、綿とウールの混紡など選択肢は多くあります。ぜひ、店頭で自分の好みを伝えてみて下さい」(森さん)

この冬はお気に入りの毛布で、ぐっすり眠ってみませんか。

※商品によって取り扱いが変わる場合があるため、洗濯表記をご確認ください

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