関東広域で濃霧 原因は複合的 明日朝は心配なし
ウェザーニュース / 2019年11月25日 12時15分
今日11月25日(月)朝は関東地方や東北の太平洋側が濃い霧や低い雲に覆われました。東京都心では日付が変わってから朝9時すぎまで、最小湿度100%の状態が続きました。
この霧の要因は、晴れる日の朝によく発生する「放射霧」とは少し違い、複合的な要因だったとみられます。
昨日の雨・気温の低下・風の弱まり
放射霧の場合は、晴れた夜に地表付近の空気が放射冷却によって一気に冷やされることで、気温と露点温度が近づくことで発生します。
今朝の霧は原因が複合的だったと考えられます。
要因のひとつは昨日まで降り続いていた雨。この雨により空気中にはたっぷりと水分が含まれている状態で、露点温度が高い状態でした。
そして夜間に気温が低下して露点温度と近づいたことで内陸部で霧が発生しはじめ、南西からの風が弱まったことでこの霧が都心や千葉などにも流れ込んだものと考えられます。
このため、今日は内陸からの北風が吹き始めるまでは霧が解消しづらい状況で、霧が解消してもいつものようにすっきりと晴れることはない見込みです。
霧ともやと雲の違い
今朝の港区の様子
霧ともやの違いは濃さによります。見通しの利く距離「視程」が1km未満のものを霧、視程が1km以上10km未満となっている状態をもやと呼びます。
また、霧と雲の違いは地上の状況によります。雲が地面に接している状況が霧と呼ばれます。つまり霧は雲の一種で、地面から離れて見通しが利くようになると雲と呼ばれることになります。
山にかかる雲は、麓から見上げるときは雲と呼ばれ、雲の中にいる人からは霧と呼ばれます。さらに、雲の上から見下ろす場合は雲海と呼ばれます。
明日の朝は濃霧の心配なし
相対湿度の予想
この図は東京の相対湿度の予想です。湿度100%というのは「気温と露点温度が同じ」ということで、「空気中にこれ以上水蒸気を含めない状況」を表します。100%=全部水というわけではありません。
「これ以上含めない」となった水蒸気がどうなるかというと、「水滴」として空気中に出現するのです。これが霧の正体です。
今朝はほぼ100%だった相対湿度も、昼間の気温上昇や湿った空気の流れ込みがおさまることで徐々に低下し、明日朝は霧の発生しづらい状況になるとみています。内陸の地域では霧が発生する可能性があるため、念のため視界不良等に注意するようにしてください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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