冬に気をつけたい乾燥による頭のかゆみ シャンプーも注意を

ウェザーニュース / 2019年12月7日 7時0分

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寒さが厳しくなってくるこの時期に、頭皮のかゆみが気になることはないでしょうか。原因とケアについて、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に教えていただきます。

冬は頭皮環境がゆらぎやすい

頭皮がかゆくなるのは、いくつかの原因があります。ひとつがこの時期の空気の乾燥です。

「乾燥する季節は肌が荒れやすいのですが、頭皮にもよくありません。皮脂の分泌のバランスが崩れたり、バリア機能が乱れて外部からの刺激に弱くなります。適当な湿度は50〜60%ですが、冬は湿度が低いことが多く、暖房の使用でさらに乾燥しがちです。加湿器などを適切に使いましょう」(野村先生)

毎日のシャンプーにも注意が必要です。

「寒いからといってシャワーの温度を高くし過ぎると、頭皮が刺激され、かゆみが出やすくなります。38〜40℃前後に設定しましょう。シャンプーでゴシゴシ強く洗うのも問題です。頭皮を守る役割をしている皮脂の落とし過ぎにつながります。

シャンプーはしっかり泡立ててから、優しく洗いましょう。シャンプーの回数も、皮脂を奪い過ぎないように調節します。皮脂の分泌が活発でかゆくなりやすい人なら1日1回、分泌が少なく乾燥しがちな人は2〜3日に1回でかまいません。

また、洗髪の後はすみやかに髪と頭皮を乾かすことも大切です。濡れたままにしていると、冬でも頭皮がムレてかゆみのもとになります。乾いた後にローションで保湿するのもいいでしょう」(野村先生)

ヘアケア用品が刺激に!?

髪をお手入れしているつもりが、ヘアケア用品などの刺激やかぶれにより、まれにかゆくなる場合もあります。

「ヘアケア用品や毛染め、育毛剤などが刺激となることもあります。毛染めは使用した直後だけでなく、数日後にかゆくなることもあります。見逃しがちなのが、シャンプーやリンスの洗い残しです。生え際や首すじなどに残ってかゆみを引き起こすことが多いので、ていねいに洗い流しましょう。リンスの荒い残しにも注意が必要です」(野村先生)

赤くかゆくなる脂漏性皮膚炎

しつこいかゆみは、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)のこともあります。

「頭皮が赤くかゆくなり、黄色っぽいフケが出るのが特徴です。皮脂が過剰に分泌され、カビの1種のマラセチアが繁殖して炎症を起こすのです。皮脂は本来頭皮を守るもので、マラセチアは誰の頭皮にも存在する常在菌です。

しかし、寝不足やストレス、偏った食生活などから皮脂が分泌過剰になると皮膚炎を起こすことがあります。男性ホルモンは皮脂の分泌を促すため、20歳~40歳代の男性に多くみられます」(野村先生)

12月はなにかと忙しく、年末にかけて仕事や家庭で無理をしがちです。

「バランスの良い食事や睡眠をしっかりとるなど、生活の基本を守りましょう。ビタミン等が豊富で野菜がたっぷり食べられる鍋は、部屋も加湿されてお薦めです。

かゆみぐらいという方もいますが、ガシガシ掻いてしまうと、頭皮を傷つけ、抜け毛や薄毛につながりかねません。かゆみが続くようなら、皮膚科を受診しましょう。脂漏性皮膚炎は抗真菌外用薬やステロイド外用薬で治療します。治りにくい場合は,尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)や白癬症など、他の疾患の場合もありますので、皮膚科にご相談ください」(野村先生)

ふけやかゆみは、何かに問題があるというシグナルかもしれません。特に乾燥が進むこの時期は、頭皮をしっかりケアしたいですね。

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