寒気居座り冬型続く 6日(金)にかけて大雪、吹雪に警戒
ウェザーニュース / 2019年12月3日 15時25分
3日(火)の日本付近は冬型の気圧配置が強まり、北海道の日本海側や本州の内陸・山沿いで吹雪や大雪となっています。15時までの24時間に降った雪の量は、北海道の層雲峡で28cm、青森県酸ケ湯で16cmに達しました。
北海道の沿岸部は暴風が吹き荒れ、最大瞬間風速はえりも岬で34.9m/s、浦河で31.4m/s、室蘭で27.0m/sを観測しています。
明日4日(水)は北陸や東北山沿いで強い雪のおそれ
冬型の気圧配置は明日4日(水)以降も続き、日本海側の広い範囲で大雪や吹雪となります。特に明日はJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されることで、北陸や東北南部に発達した雲がかかり、山沿いで雪の量が多くなる見込みです。
6日(金)にかけて山間部は60cmを超える積雪増加に
6日(金)にかけて予想される雪の量は北海道の日本海側や本州の内陸、山沿いで30cmを超える見込みです。山形から新潟、富山にかけての山間部は60cm以上の大雪が予想され、特に警戒をしてください。
また、風も強く吹雪による視界不良や、吹き溜まりによる局地的な積雪の急増のおそれもあるため、合わせて警戒が必要です。
JPCZとは?
日本海には、対馬海流という暖流が流入している影響で、比較的海水が暖かくなっています。
冬型の気圧配置になると、大陸からの冷たい風がこの暖かな海の上を吹いてきます。この風は朝鮮半島の北部に位置する長白山脈によっていったん二分されます。
その後は風下である日本海の上空で再び合流。風と風がぶつかることで、雲の発達しやすいラインが形成されるのです。
このラインのことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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