静電気の季節、セーターの“パチパチ”を軽減する3つの方法
ウェザーニュース / 2019年12月27日 5時15分
今の時期に不快なのが、ドアノブなどに触れた瞬間に襲ってくる“バチッ”とくるあの現象。原因は、衣類に溜まった静電気です。セーターの“パチパチ”、スカートのまつわりつきなど、冬のお悩みを防ぐ方法を紹介します。
静電気が起きる仕組みとは
なぜ、冬は静電気が起きやすいのでしょうか?
すべてのものは、「+」「−」の電気を帯びています。通常は、「+」と「−」が作用を打ち消し合う「電気的に中性な状態」になっています。ところが、物質同士がこすれあったとき、片方の物質からもう片方の物質に電子(−)が移動します。その分「+」の電気と「−」の電気に偏りが生じます。これが、静電気が帯電している状態です。
静電気は、電灯などに使われる「電気」と違い、ゴムやプラスチックなどの絶縁物でもしだいに溜まる性質をもっています。冬は、重ね着をしているため、衣類同士や衣類と肌がこすれることで、静電気が溜まりやすいのです。さらに、湿度が低いために空気中に静電気が放電されにくく、静電気が溜まりやすくなります。
静電気を防ぐ3つの方法
どうしたら静電気を防ぐことができるのでしょうか?
(1)衣服の素材の組み合わせで軽減!
冬に静電気が発生しやすい理由の1つは、重ね着です。衣類がこすれると帯電し、帯電した衣類から「放電」されることにより、パチパチとした現象がおこります。
実は、静電気の「+」「−」のどちらに帯電するかは、素材の組み合わせによって変わります。下の表でより離れた位置にある素材同士を組み合わせると、静電気が発生しやすいのです。例えば、裏地がポリエステルのダウンジャケットを着るときは、アクリルのセーターよりも、羊毛(ウール)のセーターと組み合わせると静電気が発生しやすくなります。
(2)洗濯で柔軟剤を活用
柔軟剤を使うと繊維の摩擦が減り、静電気の発生を抑えることができます。また、繊維の表面に電気を逃がす層もできるので、衣類に静電気が溜まりにくくなります。
柔軟剤の効果を最大限にするためには、“詰め込み洗い”をしないことと、柔軟剤を正しく投入することだといいます。
「洗濯物をぎゅうぎゅうに詰めてしまうと、柔軟剤の成分が洗濯物全体に行きわたらずムラになる可能性があり、静電気防止効果も低下します。また、柔軟剤は最後のすすぎに投入されるよう、必ず洗濯機の柔軟剤の投入口に入れてから洗濯をスタートさせましょう。洗剤と同時に洗濯機に入れると、両方の効果が打ち消しあってしまいます」(ライオン・お洗濯マイスター大貫和泉さん)
(3)静電気防止剤で防ぐ
衣類に静電気防止剤を使うのも、効果があります。
「当社の静電気防止剤は、瞬時に繊維表面に『電気を通しやすい特殊な水の層』を形成し、衣類に溜まった静電気を空気中に放電する仕組みです。特に、スカートやコートの裾、裏地など静電気の発生しやすい場所に使うと効果的です。静電気防止剤を使えば、衣類にホコリや糸くずなどが付着するのも軽減できます」(大貫さん)
外出前にひと吹き、あるいはスカートのまつわりつきなど静電気が気になるときに、さっと対策できるのも便利です。
「クリーニング店で帯電防止加工を行うのもよいでしょう。新品のものは1回洗濯するかクリーニングしてから使用すると、静電気が起こりにくくなります」(東京都クリーニング生活衛生同業組合)
ちょっとしたことで、冬のストレスを1つなくすことができそうです。
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