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1月の空 冬の天気に現れやすい空に注目

ウェザーニュース / 2020年1月4日 11時40分

ウェザーニュース

いよいよ2020年がスタートしました!

1月は冬型の気圧配置が長く続きやすく、日本海側では雪や雨に、太平洋側の地域ではカラッとした冬晴れの日が多くなります。

そこで、冬型気圧配置の時に現れやすい雲に注目し、空が大好きなウェザーニューズ社員が1月によくみられる空を厳選しました。

しゅわしゅわの雲

気圧配置が冬型になると、北西から吹いてくる冷たい季節風が日本海を渡ります。
その時に風は日本海から水分を補給し、その水分が陸上で雲を作ります。

そのため、空の中でも海に近い部分、低い空で雲が発生します。

代表的な雲が積雲という雲で、ポコポコと空に浮かぶ綿雲とも呼ばれるものです。

夏にもよく発生し、ゲリラ雷雨を起こす入道雲の卵のような雲です(夏の場合は太平洋で水分を補給した空気が積雲を作ります)。

1月に現れる積雲の特徴は雲の輪郭がしゅわしゅわしている(ぼやけている)ことです。

冬は気温が低いため、積雲が発生する空の低い所でも気温は氷点下となり、雲は水滴ではなく、氷の粒で構成されるようになります。

氷の粒(氷の結晶)が風で舞い上げられることや、水滴よりも蒸発(昇華)しにくいため、雲の輪郭がぼやけて見えると言われています。

日本の多くの地域でも輪郭がぼやけた積雲は頻繁に現れます。
いたって普通の雲ですが、視点を変えて輪郭に注目してみてみると季節を感じることができます。

光芒

先程のしゅわしゅわの雲のところでお話したとおり、1月は積雲が多く発生します。

そんな積雲が発生した時によく見られる光の現象に『光芒』(こうぼう)と呼ばれるものがあります。

光芒は光の筋のことで、色々な光の筋が現れます。天使の梯子(はしご)もその一つです。

積雲は一つ一つが小さいため、太陽の光の一部のみを遮ります。すると、光が遮られた部分と、光が通っている部分のコントラストが大きくなり、光芒が現れます。

比較的発生しやすい光の現象ですが、朝夕に発生しやすいこともあり、爽やかな気持ちにさせてくれる空の芸術です。

彩雲

彩雲は雲を作る水滴を太陽の光が通過したときに、光が曲げられることで発生する現象です。

一年中見られる現象ですが、崩れかけた積雲でよく発生するため、1月にもよく見られます。

ハロやアークといった他の虹色現象とは違い、雲に油をまいたように七色がぐしゃっと混じり合うように現れることがあり、彩雲ならではの特徴的な美しさを醸しだします。

ケルビン・ヘルムホルツ不安定性による雲

冬型の気圧配置になると小さな前線が所々で発生します。

また、風も強まるため、ケルビン・ヘルムホルツ不安定と呼ばれる状況が発生しやすく、特徴的な波打つような雲が現れます。

(ケルビン・ヘルムホルツ不安定についての詳しい説明は、読んでいる皆さまを不安定なキモチにさせるほど、難しくなってしまうので、今回は割愛します…)

頻繁に見られる雲ではありませんが、とても特徴的なものなので、見られた時のインパクトは大です!


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