風邪、老化、動脈硬化、がんの予防に、イチゴが力を発揮する!?
ウェザーニュース / 2020年1月19日 11時15分
スーパーなどの店頭には、色鮮やかなイチゴがたくさん並んでいますね。イチゴの本来の旬は春から初夏ですが、ハウス栽培が盛んになったので、12~2月の寒い時季でも、あの甘酸っぱい味を楽しめるようになりました。
イチゴの魅力はもちろん、おいしさだけではありません。実は栄養面でも、スグレモノなのです。
抗酸化作用で、老い知らず!?

まず特筆すべきは、ビタミンCが豊富に含まれていることです。大粒のイチゴなら5~6粒、小ぶりなものでも10粒ほどで、1日に必要なビタミンCを摂取できます。ビタミンCには抗酸化作用があるので、この時季、特に気をつけたい風邪の予防に効果を発揮するだけでなく、老化や動脈硬化、がんの予防にも効果を期待できます。
ビタミンCは皮膚の新陳代謝を活発にするので、美しい肌を維持し、増進することも期待できます。赤血球をつくる働きがある葉酸も多く含まれているので、貧血の予防・改善にもおすすめです。美肌効果と合わせて、特に女性にとってはうれしい効果ですね。
イチゴの赤い色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンによるもので、これにも抗酸化作用があります。老化予防のほか、肝機能を強化したり、目の疲れを回復させたりする効果が期待できます。
「ツブツブはっきりイチゴ」がおすすめ!

甘くて丸くて大きくてうまい「あまおう」
イチゴは、ツブツブがはっきりしていて、ヘタが濃い緑色で、みずみずしいものがおすすめです。
あまり日持ちしないため、購入後1~2日以内で食べきったほうがよいでしょう。ただし、冷凍しても栄養価はほとんど変わらないため、冷凍保存することも可能です。
イチゴは人気が高いこともあって、近年、多くの品種が出回っています。日本一の生産量を誇る「とちおとめ」をはじめ、「あまおう」「さちのか」「さがほのか」「章姫(あきひめ)」「紅(べに)ほっぺ」「スカイベリー」など、いろいろなイチゴを食べ比べてみるのも楽しそうです。
ちなみに、「とちおとめ」の「とち」は主な生産地である栃木の「栃」で、「あまおう」は「あまい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字から名づけられました。こうしたちょっとした知識があると、イチゴのおいしさが倍増するかもしれません。
おいしいイチゴを食べて、寒い冬を健康に乗り切りたいですね!
参考資料など
『最終決定版 食材事典』(監修/廣田孝子、学研プラス)、『新しい実践栄養学』(落合敏、主婦の友インフォス情報社)、『からだにおいしい あたらしい栄養学』(監修/吉田企世子・松田早苗、高橋書店)、『名前がわかる! フルーツ&ベジタブル図鑑』(主婦の友社)
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