北海道・十勝岳で傾斜変動を伴う火山性微動 今後の活動に注意
ウェザーニュース / 2020年1月20日 14時50分
札幌管区気象台によると、北海道の十勝岳では20日(月)11時30分頃から62-2火口付近を震源とする、振幅の小さな火山性地震が増加し、12時43分頃からは約5分間の火山性微動が観測されました。
北海道大学が前十勝西に設置している傾斜計では10時から13時頃にかけて傾斜変動が観測されています。
噴火警戒レベルは1を継続
今の所、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められないとして、噴火警戒レベルは1を継続しています。長期的には噴煙の高い状態、地熱域の拡大や温度上昇、地震の一時的増加など火山活動の活発化を示す現象が観測されているため、今後の推移に注意が必要です。
最近では2004年に水蒸気噴火
十勝岳で直近に噴火したのは2004年2月。小規模な噴火で周辺への影響はありませんでした。1988年~89年には火砕流を伴う噴火を起こすなど活発な火山です。1926年の噴火では大規模な泥流が発生し、大きな被害をもたらしています。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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