節分で豆まき、大豆を冬に食べると良いわけ
ウェザーニュース / 2020年2月3日 5時40分
2月3日は節分。「福はうち、鬼はそと」と豆まきをしますね。節分は季節の最後の日で翌日は立春。季節の変わり目には邪気が生じるとして、冬の最後の節分に邪気(鬼)を追い払うために豆をまくのです。まく豆は煎った大豆が一般的です。
また、年の数だけ豆を食べるという風習がありますが、実際にはみなさんどのくらい食べているのでしょうか?
ウェザーニュースがアンケート調査を行ったところ、「満年齢や数え年の数」が最も多く(35%)、次いで「食べない」(27%)、「年齢より少ない数」(24%)と続き、最も少ないのが「年齢より多い数」(14%)という結果になりました。「年の数だけ豆を食べる」という風習を守っている人が多いのですね。
実はこの大豆には、冬の間にためた余分なものをデトックスしてくれる凄いパワーがあることを知っていましたか?
大豆の薬膳的効能
源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)によると、大豆の薬膳的効能は「解毒」「消腫(しょうしゅ)」「寛中導滞(かんちゅうどうたい)」「健脾利水(けんぴりすい)」などがあるといいます。
「解毒とはデトックスのことです。大豆には、冬の間にためた余分なものを排出する作用があるのです。季節の変わり目は積極的にとっていただきたい食材です」
消腫とはむくみを取る働き、寛中導滞とは消化不良を解消する働き、健脾利水は利尿作用のことです。
「また大豆には血液を補ってくれる働きもあります。薬膳のメニューに大豆とレバーを一緒に煮たものがありますが、貧血気味の人にはオススメです」(瀬戸先生)
大豆は米にまさる
日本最古の医術書『医心方(いしんほう)』に、「大豆は米にまさる」とあるそうです。
「動物性タンパク質を摂ることが少なかった時代の人にとって、“畑の肉”といわれる大豆は貴重なタンパク源です。日本では大豆を使った味噌、醤油など調味料、豆腐、納豆、豆乳、油揚など加工品が生まれましたが、昔から健全な食生活が送れたのも大豆のおかげです」(瀬戸先生)
節分でまいた豆は、年齢と同じ数だけ食べると体が丈夫になり風邪をひかないといわれます。節分でまく豆は煎った大豆で、それを挽いて粉にしたのがきな粉。大豆の食べ方は多種多様ですが、ぜひこの日は大豆(大豆製品)を摂って、冬の間にたまったものを解毒したり、むくみをとって春に備えてはどうでしょうか。
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