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まるでマンボウ!? 富士山に笠雲・吊るし雲が出現

ウェザーニュース / 2020年2月3日 10時1分

ウェザーニュース

静岡県郡小山町より(3日9時過ぎの様子)

今日3日(月)朝は関東・東海では青空が見えているところが多くなりました。そんな中、富士山の上空に笠雲が、さらに東に少し離れたところには「つるし雲」と呼ばれる不思議な雲が出現しました。

笠雲とは

笠雲のできる仕組み

笠雲は、富士山の上に覆い被さって、笠を被っているように見えることからそう呼ばれています。

上空を流れる湿った空気が山の斜面にぶつかることによって、強制的に上昇して雲ができます。このとき、上空の風が強いと、風上側の斜面で雲が発生。風下側の斜面では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、山頂付近で雲が止まって見えます。

吊るし雲とは

つるし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「つるし雲」と呼ばれています。

つるし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という状況の時に発生しやすくなります。

上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。

時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

今日は大きな天気の崩れなし

これらの雲は天気が崩れる前によく現れますが、今回は富士山周辺では天気の崩れはない見込みです。

今日3日(月)は日本海に前線を伴った低気圧があって、この影響で上空の風が強まっていますが、この低気圧は今後北日本に近づきます。
また、湿った空気は海上から流れ込んだもので、今後は弱まっていきます。

笠雲や吊るし雲が発生しやすい条件「上空の風が強い」「湿った空気が存在する」はあるものの、東海や関東周辺ではこのまま晴れて、昼間は春を感じる陽気になりそうです。
笠雲や吊るし雲ももうしばらく見られそうです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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