今季最強寒気で日本海側は大雪のおそれ 週後半は東京でも冬日の可能性
ウェザーニュース / 2020年2月4日 15時47分
明日5日(水)は、東北北部を低気圧が通過し、通過後の午後は次第に強い寒気が流れ込んで、冬型の気圧配置が強まってきます。
寒気のピークは6日(木)午前となる見込みで、札幌の上空5000m付近には-44℃~-45℃という非常に強い寒気が入ってきます。今シーズン、札幌の上空で最も気温が下がったのは、1月1日の-40℃だったので、今季日本列島に流れ込む最強の寒気となる見込みです。
日本海側で大雪のおそれ
このため、明日は日本海側では広く雪や雨が降り、雷を伴ったり、あられが降るところもあります。また、北陸や東北の日本海側では1時間に5cm前後の強い雪が降り、北海道の道南などでも1時間に3〜5cm、西日本の日本海側山沿いでも2〜3cmの強い雪が降り、日本海側を中心に大雪となる見込みです。
■5日〜6日の積雪の増加量
東北日本海側 40〜60cm
東日本日本海側 50〜70cm
東日本太平洋側(箱根富士五湖)3〜5cm
西日本日本海側 15〜25cm
西日本太平洋側 3〜5cm
(いずれも山沿いの多い所)
また、吹雪や大雪、強風により交通機関に影響が出るおそれもあります。
上空の寒気が強いため、雪雲の一部が太平洋側に流れ込んで、東北の太平洋側や東海、近畿の中南部でも雪の降ることがありそうです。西日本太平洋側の山沿いでも雪が積もるおそれがあります。
6日(木)の午後以降、この寒気は北上して西から冬型の気圧配置は緩んできます。ただ、8日(土)から9日(日)は北日本や東日本で再び冬型の気圧配置となって、北陸から北の日本海側では大雪のリスクがあります。
東京で今季初の冬日となる可能性
太平洋側では、晴れ間の出る日が多くなるものの、強い寒気の影響で冷え込みが厳しくなります。
特に、7日(金)と8日(土)は東京の予想最低気温は0℃となっていて、氷点下の冬日となる可能性があり、東京で初氷の観測があるかもしれません。また、名古屋や大阪でも冬日になる可能性があります。
日中も気温が上がらず、今週後半は日差しの温もりより空気の冷たさがまさりそうです。
今日は立春で暦の上では春の始まりとなっていますが、ようやく冬らしい寒さとなってきます。今シーズンの寒さに慣れていない体にはこたえそうですから、防寒対策は万全に行うようにしてください。
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