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富士山に吊るし雲出現 天気下り坂のサイン

ウェザーニュース / 2020年2月12日 9時50分

ウェザーニュース

山梨県忍野村より(12日9時頃の様子)

今日12日(水)は富士山周辺では吊るし雲が現れています。
吊るし雲は天気が下り坂のサインといわれますが、東海から関東では次第に雲が多くなり、今夜以降、雨が降り出す予想です。

吊るし雲ってどんな雲?

吊るし雲は、高い山の風下に現れる雲で、上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「吊るし雲」と呼ばれています。

吊るし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という状況の時に発生しやすくなります。

上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができます。

時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

天気下り坂 今夜以降は雨に

今日は東シナ海に前線があり、本州に近づいています。富士山付近の上空では強い西寄りの風が吹き、さらに湿った空気が流れ込んでいることで、富士山周辺で吊るし雲が見られています。

このあとはさらに雲が多くなり、今夜以降、東海から関東では次第に雨が降り出す見込みです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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