富士山に「笠雲」出現 天気が崩れる予兆
ウェザーニュース / 2020年2月22日 11時30分
今日2月22日(土)午前、富士山には山頂付近を覆うような雲が出現しました。この雲はその見た目から「笠雲」と呼ばれるものです。
上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動きません。
今朝は小さかった笠雲は徐々に成長し、昼前には山頂付近をすっぽりと覆ってしまっています。
この笠雲は、日本海を進む低気圧に向かって吹く湿った風の影響で発生したとみられます。
笠雲が見えると天気が下り坂になることがあるといわれますが、今回もそのことば通り、東日本では午後は雨が降り出す予想です。連休のお出かけには傘が必須です。
笠雲とは
笠雲のできる原理
笠雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、富士山に限らず高い山の山頂付近に出現することがあります。特に、
・「上空の風が強い」
・「湿った空気が存在する」
という状況の時に発生しやすくなります。
強い風が富士山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
天候悪化の予兆
自然現象から天気の変化を読み取る「観天望気(かんてんぼうき)」では、笠雲が見えると天気が下り坂に向かうことがあるといわれます。寒冷前線が接近して天気が崩れる前には、笠雲ができる条件が揃いやすくなるためです。
不思議な形のこの雲からも、この先の天気を知る手がかりが読み取れるのです。
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