住宅火災を減らした火災警報器 火災発生時に鳴らないことも
ウェザーニュース / 2020年3月6日 5時0分
3月1日(日)から3月7日(土)まで「令和2年春季全国火災予防運動」が全国各地で実施されています。総務省消防庁が毎年発行している消防白書によれば、火事(総出火件数)は全国で年間3万件以上起きています(平成28年度は約3万6000件、平成29年度は約3万9000件)。
つまり、1日に100件、15分に1件程度のペースで出火していることになります。その中でも春は、冬を抑えて最も火事の多い季節なのです。
あなたの家には「住宅用火災警報器」が付いていますか?警報器は火災件数も火災による死者数も減らしました。しかし、設置した警報器が万が一の火災発生時に鳴らないことがあるのです。
2006年から警報器の設置義務化
「住宅用火災警報器」の設置が新築住宅に義務化されたのが2006年。既存の住宅についても、2008〜2011年に義務付けられました。総務省消防庁の調べによると、1部屋でも警報器を設置している家は82.3%、寝室・階段・廊下など条例で義務付けられている箇所すべてに設置している家は67.9%です(2019年6月1日時点)。
警報器の効果は明らかです。2009年は全国の建物火災が2万8372件でしたが、2018年には2万764件になり、9年間で27%減ったのです。同期間の住宅火災による死者数も1023人から946人に減りました。
本体と電池の寿命がおよそ10年
命と住宅を守る警報器ですが、多くの家庭が設置している電池式の警報器は、電池も警報器本体も寿命がおよそ10年とされています。設置から長期間たった警報器は、「いざ」というとき作動しないことがあるので、消防庁は定期的な作動確認をするよう呼びかけています。
作動確認は簡単で、ボタンを押したり、紐を引いて「ピッ、ピッ、ピッ」などと鳴ればOK。鳴らなかったら電池切れか、本体電子部分の寿命、またはその両方の可能性があるので、電池や本体を交換してください。原因が分からないときは、取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせましょう。
また、東京消防庁はこうした作動確認のほかに、次のような警報器のお手入れを月に1回行うよう呼びかけています。
【お手入れ】
警報器にホコリが付くと火災を感知しにくくなります。汚れが目立ったら、乾いた布で拭き取りましょう。特に台所に取り付けた警報器は、油や煙などにより、汚れがつくことがあります。布に水や石けん水を浸し、十分しぼってから汚れをふき取ってください。
「住宅用火災警報器」の普及率は年々上昇しています。火災を起こしたら自分の家だけでなく近隣も延焼することがあります。警報器を寝室・廊下・階段など条例で義務付けられている箇所に設置していない家は全国に約3割あります。生命と住宅を守る警報器をぜひ設置してください。
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