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開花を宣言する「標本木」は全国に58本

ウェザーニュース / 2020年3月14日 18時0分

ウェザーニュース

東京では今日3月14日(土)に平年よりも12日早く桜の開花が発表されました。


桜が開花する時期に注目されるのが「標本木」です。全国各地にあり、東京は靖国神社(千代田区)の境内に、京都は二条城(京都市中京区)に、大阪は大阪城公園(大阪市中央区)にあります。靖国神社のソメイヨシノは1966年から54年間も「標本木」を務めているのです。

全国に58本の「標本木」

気象庁は北海道から沖縄まで全国各地で桜の開花宣言を行っています。観測する桜の木は「標本木」と呼ばれ、全国で58本あります。都道府県ごとに「標本木」がありますが、沖縄や北海道などのように広いところや離れ島があるところは「標本木」が各地にあります。

樹種は原則として「ソメイヨシノ」ですが、沖縄県(石垣島、宮古島、那覇、南大東島)は「カンヒザクラ」、北海道(稚内、旭川、網走、帯広、釧路)は「エゾヤマザクラ」です。

沖縄県のように暖かすぎると「ソメイヨシノ」が根付かないため、中国南部や台湾などにも分布し、沖縄で一般的な「カンヒザクラ」を「標本木」としているのです。

北海道は逆に低温で「ソメイヨシノ」が根付かないため、寒さに強く道内の公園などに植栽されている「エゾヤマザクラ」が「標本木」となっています。なお、北海道でも本州に近い函館、室蘭、札幌は「ソメイヨシノ」が「標本木」になっています。

「標本木」が老齢になると代替わり

東京の「標本木」は、大手町の気象庁の敷地内にありましたが、1966年から靖国神社の境内にある「標本木」に交替しました。「長年、観測環境が変化しない場所」として靖国神社の「ソメイヨシノ」に白羽の矢が立ったと言います。

「標本木」が老齢化すると、花が咲かなかったり、開花時期がずれることがあるため、別の木に代替わりが想定されています。

「靖国神社の標本木はいずれ別の木に替えなくてはなりませんが、まだ樹勢が衰えていません。代替わりするときは、標本木と候補の木を少なくとも3年ほど比較観測して、開花時期が大きく違わないことを確かめた上で決めます」(気象庁)

ちなみに、桜の開花は「標本木」のつぼみのうち5〜6輪の花が咲いた状態、満開は「標本木」の花芽の80%以上の花が咲いた状態を指します。

今日開花した東京の桜は、週末に寒の戻りがあるものの、今後も順調に開花が進んで、来週後半には見頃を迎えるとみています。靖国神社など東京都心周辺では22日(日)頃から満開となるところが多くなりそうです。

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