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高さと形で決まる10種類の雲の名前

ウェザーニュース / 2020年4月7日 6時54分

ウェザーニュース

十種雲形(じゅっしゅうんけい)

新型コロナで外出自粛になり、空いた時間に何をしようかと迷っている人も多いと思います。
時間に余裕がある時は、自宅の窓からのんびり空を見上げてみるのはいかがですか?

この空に浮かぶ雲は、地面からの高さや形から10種類に分けられ、それぞれに名前がつけられています。

高さや形で分ける「十種雲形」

10種類の雲は、雲のある高さによってグループにすると、次のようになります。

・巻雲(けんうん)
→すじぐも
・巻積雲(けんせきうん)
→うろこぐも
・巻層雲(けんそううん)
→うすぐも
ーーーーー
・高積雲(こうせきうん)
→ひつじぐも
・高層雲(こうそううん)
→おぼろぐも
ーーーーー
・乱層雲(らんそううん)
→あまぐも
・層積雲(そうせきうん)
→うねぐも
・層雲(そううん)
→きりぐも
ーーーーー
・積雲(せきうん)
→わたぐも
・積乱雲(せきらんうん)
→にゅうどうぐも
 
雲の種類をよく見ると「層」や「積」のつく雲が多いことが分かります。

「層」のつく雲はのっぺりと広がっていて、平らな感じがする雲。
「積」のつく雲はモコモコしていて、空高くのびていくような雲。

高さや形で細かく分けると、見分けがつきやすくなるのではないでしょうか。

また、10種類の雲の中でも、雨を降らせるのは「乱」のつく雲とされています。

雲の形で天気を予想

天気予報などで聞く「前線」の近くでは、多くの場合、雨が降ります。

この前線に近い所では、乱層雲などドンヨリとした低い雲が雨を降らせますが、前線から離れた、上空の高いところには、雨を降らせない巻積雲(うろこ雲)・高積雲などが見られます。

このように、雲の形を継続的に観察してみると、自分が前線から近い所にいるのか、遠く離れた所にいるのかなども分かってきます。

前線に近い所にあるとされる雲が増えてくれば、「雨の降り出しが近い」ということ。逆に、前線から遠い所にあるとされる雲が見えていれば、「すぐに雨が降る心配はない」ということになります。

のんびり過ごす機会が増えている今、ゆっくりと空や雲の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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