モンシロチョウ 飛んでいるのはメス待ちのオスばかり!?
ウェザーニュース / 2020年4月21日 11時0分
春になると姿を見かけるモンシロチョウですが、実は飛び回っているそのほとんどがオスだという事実をご存知でしょうか。
モンシロチョウはキャベツ畑がお好き
モンシロチョウはキャベツ畑や菜の花の周り、野原などをひらひらと舞うように飛び回っています。
なかでも、モンシロチョウはキャベツ畑が好きなようです。というのも、モンシロチョウの幼虫のアオムシはキャベツなどのアブラナ科の葉しか食べないからです。だから、モンシロチョウのメスはアブラナ科の植物だけに卵を産みつけるのです。
ということは、キャベツ畑を飛び回っているモンシロチョウはほとんどメスなのでは? そう思う人もいるでしょう。ところが……。
オスだけが飛んでいる!?
キャベツ畑を飛び回っているモンシロチョウは、実はほとんどオスなのです。どうしてオスばかりが飛び回っているのでしょうか。それはサナギから羽化してくるメスをオスが待っているからです。
オスたちはメスが羽化するのを今か今かと待ち構えています。そして、メスが羽化したとたんに、交尾しようとします。オスたちは、スキあらば、襲いかかって、自分の子孫を残そうとしているのでしょう。
しかし、1回交尾されたメスは、2回目以降はだいたい拒否するようです。1回で受精できるからです。メスとしては、「無駄なエネルギーは使いたくない」といったところでしょうか。
オスメス見分ける方法、教えます
よく見ると、オスの前翅(ぜんし/前ばね)の黒い模様の幅は狭く、メスのそれは広いのがわかります。
モンシロチョウを見かけたら、じっくり観察してみるのも面白いかもしれませんね。
参考資料など
『モンシロチョウ キャベツ畑の動物行動学』(小原嘉明、中公新書)、『オトコとオンナの生物学』(池田清彦、PHP文庫)、「NHK for School モンシロチョウのオスとメスの見分け方」(http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005301571_00000)、気象庁HP(http://www.jma.go.jp/jma/index.html)
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