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衣類を虫食いから守る!プロ直伝”しまい洗い”

ウェザーニュース / 2020年4月30日 6時14分

ウェザーニュース

いよいよ初夏を迎えようとしています。今年のGWはステイホーム週間ということもあり、本格的に冬物をしまおうと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで、ライオン株式会社「お洗濯マイスター」大貫和泉さんに、衣類の虫食いについて詳しく伺いました。

しまい洗いはGW終了までに

画像:ライオン

衣類を食べる害虫は、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガなどです。これらの害虫が衣類を食べるのは、「幼虫」の時期のみです。「さなぎ」や「成虫」の時期は、衣類を食べることはありませんが、「成虫」の産卵期になるとせっかくお洗濯した衣類を干している間に、卵を産み落とす危険があります。
図に示した、ヒメカツオブシムシと同様、多くの害虫は5月のゴールデンウィーク明けには「成虫」になるので、冬物衣類のしまい洗いは「成虫」が産み落とした卵ごと収納してしまわないように、遅くとも「5月ゴールデンウィークが終わる」までには行うことをおすすめします。

「食べこぼし」で被害拡大

繊維の種類と虫害の被害との関係
画像:ライオン

こちらの写真は、ウール、シルク、レーヨン、麻の混紡の布上にヒメカツオブシムシの幼虫を入れ、1か月後に虫食いが発生するかどうかを調べた結果です。布に汚れが付着していない場合も、ウール、シルクに穴が開いていました。これは、動物繊維であるウールやシルクに含まれるたんぱく質が害虫の栄養源になるためです。

しかし、「食べこぼし」の汚れが残っているとウールやシルクだけではなく、レーヨンにも大きな穴が開いてしまい、虫食いの被害が拡大してしまいました。食べこぼしだけではなく、皮脂や汗などの汚れがついたまま収納すると、虫食いの被害にあう可能性があります。そのため、しっかりとした対策が必要です。

しっかり洗ってしっかり乾燥

何度も着た衣類はもちろん、1度しか着ていない衣類でもしまい洗いは必要です。また、食べこぼしや汗などの汚れがついている場合も、しっかり汚れを落としておきましょう。

また、害虫は湿気を好むので、湿度の低い晴れの日に、しっかり乾かしてから収納します。また、部屋干しの場合は、湿気の多いお風呂場ではなく、なるべく風の通る部屋に、しっかり乾くまで干してから収納するようにしましょう。


次の冬までに衣類を虫に食われないためには、”ゴールデンウィーク”までに”しまい洗い”を済ませておくのが重要なポイントとなりそうです。


参考資料など

アクロン https://acron.lion.co.jp/
ライオン(株)生活情報サイト(リディア)https://lidea.today/articles/650

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