週刊地震情報 2020.5.3 長野県中部の地震は多い状況が続く
ウェザーニュース / 2020年5月3日 11時40分
この1週間で、国内で観測された地震回数は長野県中部で地震が多発した前週に比べると大幅に減少し、前々週と同水準になりました。震度3以上の地震は2回発生しています。(4月27日~5月3日10時までの集計)
国内:長野県中部の地震は引き続き多い
4月下旬以降、地震が多発している長野県中部は、依然として地震活動が活発です。震度3を観測する地震は27日(月)を最後に発生していないものの、小さな地震は頻発しています。
防災科学技術研究所のHi-netによる自動震源処理では5月1日正午までに1700回以上の地震が観測されました。(体に感じない地震を含む)4月27日までに比べると回数は減少しているものの、まだ数としては多くなっています。
1998年の群発地震では活動開始から1か月ほど後に比較的大きな地震が発生していましたので、まだ油断はできません。
世界:ギリシャ・クレタ島の沖でM6.6
世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。
2日(土)にギリシャ・クレタ島の沖でマグニチュード6.6の地震が発生しました。震源が島から少し離れていたため、陸地では強い揺れにはならず、大きな被害は発生していません。
地震のメカニズムは南北方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析され、クレタ島の検潮所では20cm程度の津波を観測しています。
クレタ島の沖はユーラシアプレートとアフリカプレートの境界にあたり、地震の多い領域です。2013年にはクレタ島の西でマグニチュード6.6、1952年には今回の震源の少し西でマグニチュード6.5の地震が発生しました。ただ、マグニチュード7を超えるような規模の地震の記録は残っていません。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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