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長野・岐阜県境の地震 活動が長引く可能性も

ウェザーニュース / 2020年5月19日 15時30分

ウェザーニュース

今日19日(火)13時13分ごろ岐阜県飛騨地方を震源とする地震が発生し、岐阜県高山市で震度4のほか、中部地方を中心に関東や近畿の一部でも揺れを観測しました。

長野と岐阜の県境付近では先月22日以降、地震が相次いで発生していて、今後も活動が長引く可能性があります。

1998年にも活発な地震活動

一連の地震が発生している地域(上高地付近)では、1998年8月~9月にかけても活発な地震活動がありました。
1998年は8月7日に上高地付近で地震活動が始まり、8月12日にマグニチュード(M)4.7の地震により気象庁が上高地に設置した臨時の震度計で震度5弱を観測しました。

そして、8月12日以降は地震の発生域が拡大し、16日には最大となるM5.4の地震がありました。その後も活発な時期と静穏な時期を繰り返しながら3か月程度、体に感じる地震が起きました。

今後も活動が続く可能性

先月から発生している地震は最大で震度4ですが、今回は気象庁の臨時震度計が震源付近に設置されていません。
このため揺れの強さ(震度)だけで地震の活発さは比較できません。

直接比較できる指標として地震の規模(マグニチュード)を見ると、1998年はM4以上の地震が活動開始から1か月で9回だったのに対して、今年の場合、1か月弱となる今日19日14時までにすでに12回(速報値含む)となっていて、活動度としては前回と同じ程度かやや活発と言えそうです。

1998年の事例から考えるとしばらくは地震活動は継続することが考えられます。
一連の地震は内陸の浅い場所で起きているため、震源付近では大きな揺れになるおそれがあります。引き続き地震活動の推移に十分な注意が必要です。

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