あなたが食べているのは「梅干し」? それとも「調味梅干し」?

ウェザーニュース / 2020年6月6日 7時0分

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6月6日は「梅の日」です。梅干しの名産地である和歌山県の「紀州田辺うめ振興協議会(紀州梅の会)」が制定したもので、日本中が干ばつに悩んだ室町時代の天文14年4月17日(新暦1545年6月6日)、京都・葵祭(あおいまつり)の折りに当時の後奈良天皇が梅を神に献上して祈りを捧げ、それによって大雨が降ったという故事にちなみます。

梅の実の伝統的加工食品といえば梅干しですが、市販の梅干しにも、「梅干し」と「調味梅干し」があるのをご存知ですか。あなたがふだん食べているのは、どちらでしょうか。

「調味梅干し」とは

梅干しは平安時代から食べられている日本の伝統食です。現存する最古の梅干しは、国の重要文化財にもなっている奈良県の旧家に伝わるもので、1576(天正4)年に漬け込まれ、良好な状態で保存されているそうです。梅干しは400年以上も保存できる「超長期保存食」なのです。

梅干しは長期保存できるだけでなく、抗菌作用があるため弁当やおむすびに入れたり、クエン酸が含まれているため疲労回復やスタミナ維持に効果があるスグレモノです。

しかし、塩分が強すぎることから、戦後になって「調味梅干し」ができました。梅干しを水に浸けて塩抜きし、蜂蜜や鰹節などで味付けしたものです。

塩分が3分の1の調味梅干し

農水省の漬物に関する農林規格で「梅干し」か「調味梅干し」の表示が義務付けられているので、容器の表示を見ればひと目でわかります。「食品標準成分表」によると、塩分は「梅干し」が22.1%、「調味梅干し」は7.6%です。梅の国内生産量の6割を占める和歌山県の担当者が語ります。

「梅にはカリウム、βーカロテン、クエン酸の他、抗ウイルス作用や抗菌作用があるといわれる梅ポリフェノールが含まれています。最近の健康ブームを受けて、塩分を控えた調味梅干しが注目されています。若者層を中心に甘くて食べやすいハチミツ漬けの梅干しがよく販売されています」(和歌山県農林水産部食品流通課)

ただし、「調味梅干し」は塩分を抑えているため、賞味期限が6ヵ月程度と短くなります。商品のバッケージに賞味期限が記載されているので確認してください。

梅干しのバリエーションが広がる

「調味梅干し」は、蜂蜜、鰹節、赤紫蘇、昆布、黒糖と黒酢など、さまざまに調味されています。「調味梅干し」を含む梅干しの1世帯当たりの年間購入額は1281円です。年齢別にみると、70歳以上の世帯は1764円ですが、29歳以下は445円、30〜39歳は570円と若い世代ほど梅干離れがあるようです(2014年、総務省家計調査年報)

「梅干し」を塩辛すぎると感じている人は、あなた好みの塩辛くない「調味梅干し」を探してみてはいかがでしょうか。

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