「梅雨だる」解消に、目覚めの正座ストレッチ
ウェザーニュース / 2020年6月11日 5時0分
梅雨になると身体が重だるく、朝起きるのが億劫になりませんか。特に「自粛開け」で定時出社に戻った人は、日常のリズムが戻せずに苦労していませんか。
そこで源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生に、乱れた生活を取り戻す朝のストレッチを教えていただきました。
“気”の通り道を活性させる
「気功や太極拳など東洋医学では古来より健康になる体操が研究されてきました。その根本にある考え方は『健康になるには体の中の“気”をしっかり巡らせる』という考え方です」と瀬戸先生は言います。
“気”は、気力、元気、気合の“気”です。朝起きたら“気”を巡らせる習慣をつければ、眠気やだるさから解放されると言います。
「ネコを見ていると毎朝起きると前脚と後ろ脚を突っ張って必ず伸びをします。体が自ら求めているから無意識で行っているのです。人も同じなのに、多くの人は忘れています。人もこの伸びに東洋医学の考え方を取り入れてやってみると、“気”の巡りがよくなって充実した一日を始められます。
体には気の通り道(経絡・けいらく)が張り巡らされています。経絡を伸ばすストレッチをすることで停滞していた気が目覚めて動き出します」(瀬戸先生)
朝からスッキリするには、どんな経絡を刺激してあげればよいのでしょうか。
「朝の目覚めのエネルギーは胃の下から湧き上がってきます。胃の経絡(胃経)を伸ばしてあげるとスッキリ目覚められます。胃の経絡は、足の前面のやや外側を流れており、ここを伸ばすには正座が一番です。上に引っ張られるように背筋を伸ばすと背骨の真ん中の経絡も刺激され、“気”がより通りやすくなります」(瀬戸先生)
正座ストレッチのやり方
(1)手を膝において布団の上などに正座をする。上に伸びるイメージで背筋を伸ばし、3~5回、前後にゆっくり体を倒す
(2)次に、同じく3~5回、左右にゆっくり体を倒す
(3)最後に、手を胸に当てて、3~5回、上半身を左右にひねる
※正座が苦手な人は、枕を足に挟むなどの工夫をしてみるとやりやすくなります
※膝を傷めている人は、足は伸ばしたままでやってください。また、痛いところやきついところ、めまいや頭のふらつきがあった場合は無理をしないでやめましょう
この時期、心身の切り替えがうまくできないときは、簡単にできる正座ストレッチで「梅雨だる」を改善してみませんか。
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