紫外線の気になる季節 UV効果の高い日傘の色とは?
ウェザーニュース / 2020年6月17日 10時30分
梅雨入りしても晴れた日は油断できなく、本格的な夏に入る前にきちんとした紫外線対策をスタートするべき季節です。これから大活躍する日傘ですが、色によって効果が異なるといいます。
夏前に紫外線対策を!
紫外線を浴びることは、日焼けするだけでなく、しわやしみ、皮膚ガンなどの健康上の問題につながるリスクがあります。ただ、照りつける日差しが耐え難い夏と比べ、過ごしやすい今の季節は、油断しがちではないでしょうか。
紫外線は、季節別で考えると夏に強く、冬に弱くなります。しかし、上のグラフ「紫外線量の月別変化」からもわかるように、6月の紫外線は決して少なくありません。本格的な夏に入る前から紫外線対策をしっかりすることが大切です。
日傘で紫外線を遮る
近年は、熱中症対策としても有効なこともあり、多くの人が紫外線対策に日傘を使っています。晴雨兼用、男性用などデザインや機能も多様化しています。
「日傘は、カラーによって紫外線カットの効果が変わるので、選ぶときに参考にしてもいいかもしれません」とライオン株式会社お洗濯マイスター大貫和泉さんはアドバイスします。
ライオンでは、色の違いによるUV遮へい率を測定しました。検証に使ったのは、ポリエステル100%素材でUV加工の施された、白、黄、ピンク、緑、黒の5色の日傘(すべて同ブランド)です。
「晴れた日に、日傘を地面から約175cmの高さに置き、日傘から30cm下のUV-AとUV-Bのトータル量を測定して、日傘の遮へい率を求めました。つまり、一般的に歩行時などに使っているのとほぼ同じ条件ですね。
黒は紫外線カットの効果が高いことがよく知られていますが、意外に黄色も高かったのです。これは、黄色が紫外線を吸収しやすく、透過しにくいことが理由と考えられます。
紫外線カット効果の高さから黒い日傘が流行したこともありましたが、『暑く感じる』『服装と合わない』という人もいるようです。色による効果の違いも参考に、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶとよいのではないでしょうか」(大貫さん)
これから毎日のように使う機会のある日傘、納得のいく選び方をしたいものですね。
参考資料など
取材協力/ライオン
参考資料/環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」
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