九州から東北の広範囲で激しい雨に 1時間50mm以上のおそれも

ウェザーニュース

今日11日(土)は梅雨前線が南下中の西日本、東日本に加え、低気圧が近づいている東北でも雨が強まっており、警戒が必要です。

西日本では梅雨前線がゆっくりと南下しており、湿った空気が流れ込んでいる前線の南側で局地的に雨が強まっています。6時30分までの1時間に熊本県菊池市で32.0mm、高知県馬路村・魚梁瀬で31.0mmの激しい雨を観測しました。自治体の観測では熊本県内で1時間に80mm超の猛烈な雨の降った所もあります。

また、今日は低気圧が近づいている東北北部も雨が強く、秋田県や岩手県の一部では1時間に10mm以上の雨が降っています。

短時間の激しい雨が土砂災害につながるおそれ

活発な雨雲が通過するタイミングでは、九州から東北の広い範囲で1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降る見込みです。雨雲が長時間、同じような所に留まらないため、24時間雨量は極端には多くありません。

ただ、これまでに降った雨の量が非常に多く、土の中に大量の水分があるため、短時間の激しい雨をきっかけに大きな土砂災害が起きる危険性があります。

九州には土砂災害危険度が「非常に危険」レベルのエリアがあり、中四国や東海、北陸には「警戒」レベル、東北北部にも「注意」レベルが現れています。引き続き急な斜面には近づかないようにしてください。河川の増水や道路冠水にも警戒が必要です。