明日から西日本などで大雨のおそれ 氾濫や土砂災害に警戒
ウェザーニュース / 2020年7月23日 12時30分
一旦弱まっていた梅雨前線の活動が再び活発化し、大雨のリスクが上昇中です。
明日24日(金)から26日(日)にかけて、本州の北に停滞する梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込んで雨雲が発達します。気圧配置が大きく変わらない影響で強い雨が降り続き、大雨となる見込みです。
線状降水帯が形成される可能性も
![](http://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202007/202007230135_box_img0_A.jpg?1595474014)
水蒸気輸送(水蒸気フラックス)の予想 24日(金)15時
明日24日(金)から25日(土)にかけて、寒冷渦と呼ばれる上空の低気圧が朝鮮半島付近に留まり、太平洋高気圧の縁をまわって流れ込む湿った空気が西日本方面に流れ込みやすい状況が続きます。
このため大気の状態が非常に不安定となる見込みで、九州の東シナ海側や四国の太平洋側などを中心に断続的に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。
条件が揃ってしまうと線状降水帯が形成される可能性があり、数時間にわたって同じ場所で強い雨が降り続き、災害に繋がるおそれがあります。
連休中の総雨量は500mm超えるおそれ
特に強い雨に警戒が必要な場所は鹿児島県や熊本県、高知県の東部などで、ピーク時には1時間に80mm以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
また26日(日)にかけての総雨量は、九州や四国などで500mm超となるおそれがあり、中国地方や東海地方でも300mmを超える所がある見込みです。
ウェザーニュースによる調査では、24時間雨量が300mmを超えるような雨の場合、腰以上の高さにまで水かさが上がる大規模な浸水が発生する可能性が高いことがわかっています。明日からの大雨でも局地的には同様の状況になり得るため、警戒が必要です。
継続中の令和2年7月豪雨のこれまでの被災地でも大雨となるおそれがあり、復旧作業に支障が出るだけで無く被害がさらに拡大するおそれがあります。いちど氾濫した川では普段よりも少ない雨で氾濫するおそれがあるため油断ができません。
河川の氾濫や土砂災害、道路冠水や家屋の浸水等に警戒し、随時最新の気象情報や避難情報を入手するようにしてください。逃げ遅れによる人的被害をなくせるよう、早めの避難を心がけてください。
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